令和6年11月2日(土曜日)、11月30日(土曜日)の2日間、本学と阿見町、亀田医療大学の共催で「阿見町未来ノート活用講座~最後まで自分らしく生きる」を開催し、阿見町在住の30名のかたにご参加いただきました。
もしもの時に、自分自身が望む医療やケアを受けるには、元気なときから自分が大切にしていることを考え、身近な人と共有しておくことが必要です。本講座では、講義やグループワークを通して、『自分が大切にしたこと』について考えました。
1日目
はじめに、講師の長江弘子先生(亀田医療大学 教授)から、日ごろから大切な人へ自分の考えを伝えていくことの重要性についてお話がありました。また、将来もしものことがあったときに家族や大切な人に伝えたいことを書き留めておくものとして、阿見町版のエンディングノートである「阿見町未来ノート」の使い方について学びました。
その後のグループワークでは、「Let's Talk card」というカードを使って話し合いを行いました。「Let's Talk card」とは、自分にとって大切にしたいことを考え、語り合うためのカードです。カードには「大切な人に思いを伝える」「望む場所で暮らす」など、それぞれ異なる言葉が書かれていて、参加者は配られた手札のカードの中から、「自分が大切である」と考えるものを選んでいきます。
最後に手元に残ったカードをグループでお互いに紹介し合い、「自分が大切にしていることは何か」「どんな生き方をしたいか」について考えました。
2日目
2日目のグループワークでは、自分の興味のあるテーマを選び、それぞれ意見を出し合いました。
- 「自分の大切にしていることを話せる人」ってどんな人?
- 今「生きる上で大切にしていること」ってなあに?
- 「自分の大切にしていること」をどう伝える?
- 語りの場を身近に作っていくためには?
- 「最後まで自分らしく生きる」って?
参加者のみなさんからは、今回の講座で考えた内容について、家族や、身近な方とも話をする機会を作っていきたいという感想が上がりました。また、地域の集まりの場などで「Let's Talk card」を実践してみたいという方もいらっしゃいました。参加された皆様、2日間ありがとうございました。
開催概要
阿見町役場・茨城県立医療大学・亀田医療大学共催
「阿見町未来ノート活用講座~最後まで自分らしく生きる~」
日時:第1回 令和6年11月2日(土曜日)
第2回 令和6年11月30日(土曜日) 13時~
場所:茨城県立医療大学
講師:長江 弘子 先生
日本エンドオブライフケア学会 理事長/ 学校法人鉄蕉館 亀田医療大学 教授