「ふれて!マナんで!楽しんで」(県南生涯学習センター事業)
生命のひみつ −息をするのは何のため?!−
人はなぜ息をするのでしょうか? それは,空気から酸素を取り入れるためです。肺の中に入った酸素は血液中に溶け込み,心臓・血管系を介して組織(筋肉や脳,内臓など)に送り込まれます。血液は酸素の量により色が変わります。午前の実習では動物の血液を用いてその色変化を観察します。何らかの原因で息や心臓が止まってしまったとき,その人を救うためには,近くの人が代わりに外から息をさせてあげ,そして心臓を動かしてあげる必要があります。それが心肺蘇生法です。午後はその原理と方法を学びます。
日時
平成22年8月1日(日曜日)9時00分から15時00分
午前(10時00分から12時00分)
「赤い血と黒い血」(担当:医科学センター・飯塚真喜人先生)
午後(13時00分から14時30分)
「命を救おう!」(担当:医科学センター・武島玲子先生)
会場
茨城県立医療大学
対象
小学4年から6年児童および保護者
募集人員
40名
事業が新聞記事になりました。(2010年8月17日(火曜日)常陽新聞)
生命の秘密を探る:小学生対象に出張学習会
県県南生涯学習センターはこのほど,阿見町阿見の県立医療大学で,県内の小学生を対象とした出張学習会「生命のひみつ−息をするのは何のため−」を開いた。同センターで子ども向けの出張学習会を開催したのは初めて。
同学習会は,県南学習センター主催の「ふれて!マナんで!楽しんで! 〜夏の自然体験教室〜」の2回目。同事業は,生涯学習の体験を通して,豊かに生きる心を養うのが目的。
参加した小学4〜6年の児童らは,県立医療大の実習教室で,動物の血液を用いた酸素の量による色変化についての実験,人工心肺簡易キットを使った心肺蘇生法を体験。「血液の色が変わった」「蘇生法って難しい」などと,楽しそうに学習していた。
同大学総務課の江寺隆弘係長は「高齢化社会を迎える今,医療学は最も注目される分野の一つ。子どもたちに知ってもらうことは,地域の人たちの医療に対する意識を高める」と話した。(齋藤智子)