研究・地域/社会貢献

【プロジェクト研究】「パラスポーツ参加者の傷害予防とコンディショニング方法に関する研究」~生きがいや楽しみ、人との繋がり、その人らしい生活を送るために~

研究課題名 「パラスポーツ参加者の傷害予防とコンディショニング方法に関する研究」 ~生きがいや楽しみ、人との繋がり、その人らしい生活を送るために~

研究代表者:作業療法学科 助教  唯根 弘 

1.概要

  • 障がいがある人にとってもスポーツが身近になり、よりスポーツに参加できるようになることはスポーツを通した心身機能の維持向上だけでなく、生きがいや楽しみ、他者との交流に繋がり、その人らしい生活を送るために重要な活動となりえます。
  • そのためには、慣れない車いす操作やスポーツでのオーバーユース等によるスポーツ障害の早期発見および予防的取り組み、コンディションを良好に保ちながらスポーツ活動を楽しむことに繋がる環境整備や支援者および集団の育成が必要です。

2.研究の目的

本研究プロジェクトでは、主に車いすを用いたパラスポーツ参加者を対象に、以下の3つを主な目的としています。

  1. 上肢機能障害に関するスポーツ障害の早期発見方法の開発と予防法の検討
  2. パラスポーツへの参加を促す環境づくりとしての熱中症に対する障害特性に応じたコンディショニング方法の検討
  3. パラスポーツに参加する支援者および集団の育成に関する検討

3.方法

①上肢機能障害に関するスポーツ障害の早期発見方法の開発と予防法の検討

経時的なメディカルチェックを通して、パラスポーツ参加者における上肢機能障害を調査分析しています。また、車いすバスケットボールでは障害リスクである接触が生じやすいスクリーンを用いたプレイを国際試合の動画から分析しています。

②パラスポーツへの参加を促す環境づくりとしての熱中症に対する障害特性に応じたコンディショニング方法の検討

パラスポーツ参加者における暑熱対策に関する予備研究として、体育館におけるバスケットボールの練習を模した運動課題を実施した際の心拍数と深部体温推定値の変動を調査しています。

③パラスポーツに参加する支援者および集団の育成に関する検討

パラスポーツ参加者における支援者に関する研究については、わが国におけるパラスポーツボランティア活動を扱った研究論文を分析し、パラスポーツボランティア研究と支援活動の現状を分析しています。

4.プロジェクトメンバー

研究代表者
作業療法学科 唯根 弘 助教

研究分担者
理学療法学科 橘 香織 准教授
医科学センター 六﨑 裕高 教授 
作業療法学科 堀田 和司 教授 
医科学センター 安田 拓 特任助手
日本大学法学部 牛来 千穂子 専任講師 (前所属:茨城県立医療大学 人間科学センター 特任助手)
茨城県立医療大学付属病院・非常勤医師 清水 如代

研究協力者
付属病院リハビリテーション部・放射線技術科 スタッフ


【参考資料】
茨城県立医療大学 プロジェクト研究 研究報告書
令和6年度〜:パラスポーツ参加者の傷害予防とコンディショニング方法に関する研究