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モニュメント・壁画について

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モニュメント

題名:- 真実との交接 – philo-ousia(ギ)(全方位に開かれた門)  (体で体験する彫刻)

真実との交接

我々は“モノ”をくぐる行為に特別の感動を持っている様だ。

それは一種の新しい世界の展開であり精神的構造に錯綜した影響をあたえる。

老荘は「谷神・元牝の門」と呼び総ての源と考え、また東洋の聖域には門或いは鳥居が在る様だ。

しかし、これらは直線的展開を意味している様だがこの「真実との交接」なる門?は全方位に開かれた門であり、その空間の作るカオスとファージーの世界に「個」はその中に真実の存在を総貌的に体験し感動する。

この感動は能動的でありポジチッな感動であるといえよう。

題名:二本の樹と少女像

二本の樹と少女像

新しい医療大学の開学に当たり、学生たちの未来に向かって希望を持たせるとともに、キャンパスに集う学生たちにコミュニケーションの輪の中に、安らぎをもって静かに溶け込んでいける彫刻を創造した。

二本の樹をイメージした彫刻により樹の生命力と成長する姿を表現し、大学および学生の未来へと重ね合わせている。広い台座に少女像と切り株、そしてそこに集まる小鳥たちにより、キャンパスに安らぎをもたらし、又、彫刻の低い台座は学生たちのくつろぐベンチの役割も果たしうるので、彫刻と身近に接することで個々人が彫刻への親近感を持つことになろう。

さらに、二つのブロック(二本の樹と少女像)を、一定の間隔を持って芝生の上に配することにより、これらの彫刻を取り巻く空間をより豊かなものとする事を意図している。

題名:メッセージ・ファイブ・A―8

メッセージ・ファイブ・A―8

日本を含めた世界各地には、興味深い古代の創造遺跡が残っている。

ペトログラフは、記録性のあるメッセージであった。岩絵はどこにでもあるが、特に幾何学的なパターンは何かを考えさせる。

ジオメトリック・シンボルの中の三角形を立体にしたものがピラミッドである。

それは自然の山を削ったり、補修したりして造った日本ものより、山のないエジプトに石を重ねて建築させたそれが有名になってしまった。

イギリスにも円形ピラミッドなるストーン・サークルが興をそそる。ユカタン半島にある、メキシコのピラミッドも実のところは年代が明確にできないほど古い造形である。私の住んでいたオハイオ州にも四角、三角、円、八角形の土塁遺跡がある。

この周囲にあるマウンドも円形ピラミッドと思える。

県立医療大学に設置する私のモニュメントは、何者かが、現存の人類や文化以前に存在していたのではないかと思わせる前述の事象から、今よりもっとグローバルな超古代空間を飛び廻っていた人々を想像し、五大陸の若者をシンボライズした五本の細長いピラミッドとも思える形体を単様外宮式のその円形体の中にランダムに納めた造形をしたものである。

壁画(付属病院)

題名:旭日 希望(アフレスコ画)

旭日 希望

さんさんと照り輝く太陽は、地球のすべての生命と喜びと希望を降り注いでくれます。みなさまの一日も早い元気の回復と、健康を願って筆をとりました。

壁に絵を描くということは、キャンパスや紙に描くのとは大きな違いがあります。

西洋では、壁に遠近法の絵を描いたり、青空を描いたりして、閉塞感や心理的圧迫を解消しようとしてきました。

私が用いているアフレスコという技法は、砂と漆喰を一対一の割合で混ぜて、コンクリートやレンガ、モルタルの上に施工し、その半乾きの壁に、油絵具の原料である顔料の粉末を水で溶いたもので描いていく方法です。

半乾きの漆喰は、炭酸ガスと水を吸収して漆喰の本来の姿である石灰岩に成長する。空気中の炭酸ガスを急激な勢いで吸収しながら硬化していきますが、その吸い込む力を利用して水に溶いた顔料を送り込むわけです。

水と顔料は壁に縦に染み込み、しかも石灰質の中にある無水炭酸塩(石灰乳)という無色透明のものが顔料を包み込み描いた絵は、それこそ何百年何千年でも『永遠にフレッシュ』なまま定着されます。

アフレスコとはフレッシュという意味です。

ただ、アフレスコ画は大変な作業を伴うものです。壁のある現場での、かなり体力的にきつい作業です。そして下塗りの壁が乾いてしまうと二度と水分を受け付けないから、失敗が許されない。細かく描きこむ時は、下塗りを少しずつ施しながら描きついでいかなければならない。何より周到な計画と合理的な準備が必要なのです。

作者経歴:絹谷 幸二 氏

西暦 経歴
1943年 奈良県に生まれる
1968年 東京芸術大学大学院修了 独立美術協会会員となる
1971年 イタリアに留学(ヴェネツィア・アカデミでアフレスコ研究)
1974年 第17回安井賞展安井賞受賞〈アンセルモ氏の肖像〉
1983年 第2回美術文化振興協会賞受賞
1987年 第19回日本芸術大賞受賞
1989年 第30回毎日芸術賞受賞
1990年 東京芸術劇場壁画〈天井画「天・地・人」〉制作
1993年 パブリックスクールの子供と共同制作展開催(ニューヨーク高島屋)
1996年 茨城県立医療大学付属病院壁画〈「旭日 希望」〉制作
1997年 長野オリンピック公式ポスター「銀嶺の女神」他、各種競技別7種類のポスター原画を制作
2001年 日本芸術院賞受賞、日本芸術院会員となる
2004年 みなとみらい線新横浜駅に巨大壁画を制作
2006年 「イタリアを描く・絹谷幸二展」日本経済新聞社主催 外務省・イタリア大使館後援を開催
現在 日本芸術院会員、独立美術協会会員、東京芸術大学名誉教授

 

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  • 【更新日】2024年1月26日
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