シラバス参照
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| 2025/03/12 現在 |
| 詳細情報へ 授業計画へ | ＜＜ 最終更新日： 2025年3月10日 ＞＞ |
| カリキュラム名 ／Curriculum |
授業コード ／Course Code |
8801 | |
|---|---|---|---|
| 授業科目名 ／Course Name |
放射線技術科学特講 | 時間数 ／Time |
30時間 |
| 単位数 ／Credits |
2 | 必修・選択 ／Subject Choice Type |
選択 |
| 履修年次 ／Year |
後期課程１年 , 後期課程２年 | 科目区分 ／Course Group |
保健医療科学専門科目 |
| 対象学生 ／Target |
後期保健医療科学専攻 | ||
| 科目責任者 ／Responsible Person |
藤崎 達也 | 他専攻学生の履修 ／Other Major Students |
‐ |
| 担当教員 ／Instructor |
瓜倉厚志、五月女康作、藤﨑達也、門間正彦、石森佳幸、布施拓、須田匡也、山本 哲、兵藤一行（高エネルギー加速器研究機構）、野村行弘（千葉大学） |
||
| 開講学期および日時について の備考 ／Notes |
前期前半 | ||
| 開講学期 ／Semester Offered |
曜日 ／Day |
時限 ／Period |
|---|---|---|
| 前期 | 木曜日 | 6 |
| 前期 | 木曜日 | 7 |
| 授業の概要 | 放射線技術科学領域に導入される新しい科学技術は、相互に関わりあうことで医療画像システムや放射線治療システムの性能を飛躍的に向上させることができる。例えば、シンクロトロン放射光によるＸ線位相撮影では、従来法では描写が難しい小さな乳がんや肺がんなどを鮮明に描写できる。また、画像のウエーブレット解析により、ガン病巣の浸潤領域の精密解析が可能である。これらの新技術を放射線治療計画、重粒子線ＣＴ法、高精度放射線治療法などに応用すれば、放射線治療の効果は飛躍的に向上するであろう。さらに、Ｘ線撮影や放射線治療で用いた放射線量の精密測定とその生物学的評価などを、患者個人の医療情報として電子カルテシステムで一元的に管理すれば、患者に対して質的にも経済的にも効率的の良い医療の提供ができる。この講義では、新しい科学技術が相互に関わりあうことによる放射線技術科学の新しい展開を中心に教授する。 |
|---|---|
| 授業のキーワード | フーリエ解析、ウエーブレット解析、画像解析、画質評価、分子イメージング、重粒子線、高精度放射線治療、治療可能比、品質管理、安全管理、位相コントラスト、放射光、レーザーコンプトン光源、病院情報、ＥＨＲ |
| 授業の目的 | 各種の科学技術が放射線技術科学領域に与えた影響・効果、新しく開発された医療技術の有用性と臨床利用における今後の課題について学習する。また、これらの新技術・手法が関連領域に与える影響と今後の展開についても学習する。 |
| 授業の到達目標 |
専門分野に加えて、関連分野（学際分野）の科学技術にも関心を持たせることで、履修者の専門分野における新しい学術展開に寄与できる能力を付与する。 1．新しい科学技術・手法の放射線技術学分野における今後の展開と可能性の概要を理解できる。 2．ウエーブレット解析・フーリエ解析の医療画像解析・評価法が理解できる。 3．画像処理と臨床利用における今後の課題について理解できる。 ４．核医学複合装置、半導体カメラの臨床応用と分子イメージングによる診断・創薬の課題について理解できる。 ５．高精度放射線治療の最新制御技術、各種の線量計算法とその応用、臨床利用における今後の課題について理解できる。 ６．放射線治療における品質管理、精度管理、各種の医療放射線利用における安全管理技術の普及と今後の課題について理解できる。 ７．新型Ｘ線源の医学への利用、臨床用ＭＤＣＴ装置を利用した骨強度評価法など、医学と理工学の融合による新技術の展開が理解できる。 ８．医療情報や医療データを活用したデータ分析と今後の課題、医療機器開発における各種医療専門職の関わり方について理解できる。 |
| 授業時間外の学習に関する事項 | 放射線技術科学の新しい展開が、どのようなプロセスを経て行われたのか考えましょう。新たしい技術の相互の関わりについて考察し、現在できないことが、今後できるようになるためには、どのような条件が必要か考えましょう。また、基盤領域のほか、関連領域において解決すべき課題に関心を持ち、今後の展開を予測することも大切です。 |
| 教科書 | |
| 参考文献・その他資料 |
Handbook on synchrotron Radiation Vol. 〜Vol.6 Ernst-Eckhard Koch、 Ed. ELSEVIER Radiation Oncology Physics: A Handbook for Teachers And Students E. B. Podgorsak International Atomic Energy Agency (IAEA) Absorbed Dose Determination in External Beam Radiotherapy: An International Code of Practice for Dosimetry Based on Standards of Absorbed Dose to Water International Atomic Energy Agency (IAEA) International Atomic Energy Agency (IAEA) In-line phase-contrast imaging of a biological specimen using a compact laser-Compton scattering-based X-ray source H.Ikeura、 et al. Applied..Phys.lett.、92、131107 (2008) Computed tomography using proton energy loss. Hanson K M、 et al. Phys. Med. Biol. 26: 965-983 (1981) The measurement of proton stopping power using proton-cone-beam computed tomography. Zygmanski P、 et al. Phys. Med. Biol. 45: 511-528 (2000) Density resolution of proton computed tomography R.W.Schulte、 et. al. Med. Phys. 32(4):1035-1046、 2005 Personal Health Records: Evaluation of Functionality and Utility Kim M. I.、 Johnson K. B. J Am Med Inform Assoc 2002;9(2):171-180 |
| 成績評価方法 |
・講義内容に関する議論（50％） 評価のポイント 講義の概要について適切の述べることができるか（説明が適切であるか） 講義内容に関して的確な議論を行うことができるか（質疑応答が的確であるか） ・レポート課題（50％） 評価のポイント 課題に関して適切な記述であるか（説明が適切であるか） 参考文献の調査が十分であるか 関連分野における新しい技術の応用、今後の展望に関する考え方が よく検討されているか |
| 担当教員から | |
| 受講条件 | |
| 実務経験を有する担当教員 |
| 回 ／Times |
時間 ／Time |
授業内容 ／Methods and contents |
授業の到達目標 ／Attainment Target |
担当教員 ／Instructor |
教授・学習法 ／Learning Method |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 放射線技術科学の新展開（概論） 新しい科学技術・手法の放射線技術学分野への導入と利用、各種医療専門分野に与えるインパクト、今後の展開と可能性 |
1 | 藤崎 | 講義 |
| 2 | 2 | 放射線技術科学の新展開１ ウエーブレット解析・フーリエ解析の医療画像解析・評価法への適用 |
2 | 瓜倉 | 講義 |
| 3 | 2 | 放射線技術科学の新展開２ 画像処理と臨床利用における今後の課題１ |
3 | 野村 | 講義 |
| 4 | 2 | 放射線技術科学の新展開３ 画像処理と臨床利用における今後の課題２ |
3 | 野村 | 講義 |
| 5 | 2 | 放射線技術科学の新展開４ 核医学複合装置（SPECT/CT、PET/MRI）、半導体カメラの臨床応用 |
4 | 須田 | 講義 |
| 6 | 2 | 放射線技術科学の新展開５ 分子イメージングによる診断、創薬の将来 |
4 | 須田 | 講義 |
| 7 | 2 | 放射線技術科学の新展開6 高精度放射線治療に関するガイドラインと最新制御技術 |
5 | 藤﨑 | 講義 |
| 8 | 2 | 放射線技術科学の新展開7 高精度放射線治療における各種の線量計算法とその応用、臨床利用における今後の課題、各医療職の放射線治療患者への関わり方 |
5 | 藤﨑 | 講義 |
| 9 | 2 | 放射線技術科学の新展開8 放射線治療における品質管理、線量評価の方法と精度管理 |
6 | 布施 | 講義 |
| 10 | 2 | 放射線技術科学の新展開9 各種の医療放射線利用における安全管理技術の普及と今後の課題 |
6 | 布施 | 講義 |
| 11 | 2 | 放射線技術科学の新展開10 新型Ｘ線源の医学への利用、大型放射光装置・レーザーコンプトン装置の構成、位相コントラスト法による軟組織の低被ばく線量による描写、放射線治療への応用 |
7 | 五月女 | 講義 |
| 12 | 2 | 放射線技術科学の新展開11 臨床用ＭＤＣＴ装置を利用した骨強度評価法、有限要素法による骨粗鬆症の評価、医学と理工学の融合による新技術 |
7 | 五月女 | 講義 |
| 13 | 2 | 放射線技術科学の新展開12 大型放射光・レーザーコンプトンＸ線などの臨床利用（イメージング・放射線治療）における今後の課題 |
7 | 兵藤 | 講義 |
| 14 | 2 | 放射線技術科学の新展開13 医療情報データの活用と分析・今後の課題 |
8 | 山本 | 講義 |
| 15 | 2 | 放射線技術科学の新展開14 医療機器開発における各種医療専門職の関わり方 |
8 | 山本 | 講義 |