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2025/02/19 現在 |
詳細情報へ 授業計画へ | << 最終更新日: 2024年11月8日 >> |
カリキュラム名 /Curriculum |
授業コード /Course Code |
8102 | |
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授業科目名 /Course Name |
保健医療科学方法論 | 時間数 /Time |
20時間 |
単位数 /Credits |
1 | 必修・選択 /Subject Choice Type |
選択 |
履修年次 /Year |
後期課程1年 , 後期課程2年 | 科目区分 /Course Group |
保健医療科学専門基礎科目 |
対象学生 /Target |
後期保健医療科学専攻 | ||
科目責任者 /Responsible Person |
才津 芳昭 | 他専攻学生の履修 /Other Major Students |
可 |
担当教員 /Instructor |
★兵藤一行 | ||
開講学期および日時について の備考 /Notes |
前期前半(後半2.5回)、前期後半(前半2.5回) |
開講学期 /Semester Offered |
曜日 /Day |
時限 /Period |
---|---|---|
前期 | 水曜日 | 6 |
前期 | 水曜日 | 7 |
授業の概要 |
保健医療科学・技術の研究・開発、及びその教育、実践等を進める上で必要不可欠な基礎的方法論を教授するとともに、その社会的役割や影響を考察する。 実験研究、理論研究などの手法を様々な研究事例を通して学際的に指導し、柔軟な発想を養成する(兵藤担当)。 また、科学・技術としての保健医療科学が社会に対していかなる影響を与えるか、あるいは与えられるか、どのような問題をはらんでいるか、を具体的事例に関する論争をまとめたテキストを読みながら考察する。 受講生は教科書から論文を選び、レジュメにまとめ、報告する。(才津担当) |
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授業のキーワード | 実験の記録、実験誤差、CT(Critical Thinking)、STS(Science、 Technology and Society) |
授業の目的 |
保健医療科学は、文字どおり保健医療への貢献を最終目的とする科学であるため、諸科学の中でもきわめて実践性の高い科学であり、技術志向の高い活動である。研究・開発活動の正当性はほとんど自明視され、不問にされることが多い(たとえば、「健康」や「長寿化」に何の意味があるのか、といった問いはタブーである)。しかし近年、保健医療に関する様々な論争が生じる中で、保健医療科学の自明性は揺らぎつつある。本授業では、具体的な論争を手掛かりにして、保健医療科学の現状と未来を考察する。 また、保健医療科学が有する独自の研究方法や実験方法についても学習し、いかなる方法が有益か、何に注意すべきか、を学習する。 |
授業の到達目標 |
1 実験研究と理論研究について、具体例をもとにその基礎的方法論を学習する(兵藤)。 2 CTの手法を使って科学・技術に関する論争を理解する。 |
授業時間外の学習に関する事項 | 各講師が指定した文献は必ず読むこと。また、演習形式の授業の際には、主体的に議論に参加すること。 |
教科書 |
(才津) 1)伊勢田哲治・戸田山和久・調麻佐志・村上祐子編、『科学技術をよく考える―クリティカルシンキング練習帳』、名古屋大学出版会、2019 |
参考文献・その他資料 |
(兵藤一行) 1)S.Weinberg 著、『究極理論への夢』、ダイヤモンド社 2)G.L. Squires著、『いかにして実験をおこなうか』、 丸善 3)小松原明哲著、『ヒューマンエラー第2版』、丸善 |
成績評価方法 |
・授業への参加態度等(50%) ・各種レポート等(50%) 【再受験の取扱:なし 出席時間数要件:2/3以上】 |
担当教員から |
・新型コロナ等の感染状況や受講生の人数などを考慮し、授業計画を変更することもある(才津)。 ・下記の授業内容に挙げた論争①~④はあくまで一例であって、教科書には他にも論争が掲載されている(教科書ではユニットと称す)。論争はあるテーマについて、賛成と反対の立場から、ディベート形式で語られている。履修生は関心のある論争を自由に選び、レジュメにまとめ、発表する(才津)。 ・★兵藤一行(高エネルギー加速器研究機構) |
受講条件 | 特になし。 |
実務経験を有する担当教員 | 兵藤一行 医学物理士として、放射光の臨床応用システムの構築を行った実務経験を活かし、実験研究と理論研究の授業を行う。 |
回 /Times |
時間 /Time |
授業内容 /Methods and contents |
授業の到達目標 /Attainment Target |
担当教員 /Instructor |
教授・学習法 /Learning Method |
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1 | 2 | ・授業の概要、授業方針の確認、日程や評価方法等の説明 ・科学、技術、社会の関係 |
2 | 才津 | 講義 |
2 | 2 | ・CTによるSTS問題の分析:遺伝子組み換え論争を例に ・報告担当の取り決め |
2 | 才津 | 講義 |
3 | 2 | 実験研究と理論研究の方法 1 実験の目的設定と企画、実験装置の選定や設計など、社会との関わりなど | 1 | ★兵藤 | 講義 |
4 | 2 | 実験研究と理論研究の方法 2 データ測定、データ解析、実験誤差、実験値と理論値について |
1 | ★兵藤 | 演習 |
5 | 2 | 実験研究と理論研究の方法 3 研究に関する安全、倫理について、研究成果の情報公開、研究成果の社会へのフィードバックについて |
1 | ★兵藤 | 講義 |
6 | 2 | 実験研究と理論研究の方法 4 加速器を用いた医学研究に関する具体的事例に関して、大型施設と社会の関わりについて |
1 | ★兵藤 | 演習 |
7 | 2 | 論争①脳神経科学の実用化は進めるべきだ/進めるべきでない。 | 2 | 才津 | 演習 |
8 | 2 | 論争②乳がん検診は早期発見につながるので推進すべきだ/科学的根拠が乏しくデメリットもあるので推進すべきでない。 | 2 | 才津 | 演習 |
9 | 2 | 論争③血液型性格判断は当たるし楽しい/根拠がなく有害である。 | 2 | 才津 | 演習 |
10 | 2 | 論争④人間は他の動物とは異なるので動物実験は続けてよい/動物にも人間と同じ権利があるのですべきではない。 | 2 | 才津 | 演習 |