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2025/02/19 現在 |
詳細情報へ 授業計画へ | << 最終更新日: 2025年2月12日 >> |
カリキュラム名 /Curriculum |
授業コード /Course Code |
2002 | |
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授業科目名 /Course Name |
神経科学:細胞、動物そしてヒト | 時間数 /Time |
30時間 |
単位数 /Credits |
2 | 必修・選択 /Subject Choice Type |
選択 |
履修年次 /Year |
前期課程1年 , 前期課程2年 | 科目区分 /Course Group |
大学院前期博士課程 保健医療科学専攻 医科学領域 応用科目 |
対象学生 /Target |
保健医療科学専攻 | ||
科目責任者 /Responsible Person |
内田 敦子 | 他専攻学生の履修 /Other Major Students |
可 |
担当教員 /Instructor |
石井大典 ★久永真市 | ||
開講学期および日時について の備考 /Notes |
開講学期 /Semester Offered |
曜日 /Day |
時限 /Period |
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後期 | 木曜日 | 6 |
後期 | 木曜日 | 7 |
授業の概要 | 脳神経科学領域研究の最前線を理解するために、その土台となる生命科学領域、神経科学領域研究について、分子レベルから個体レベルまで概説する。最新の研究を理解するためには、基礎生物学(発生・再生・細胞生物学)ならびに神経機能に関する、細胞間応答システム、細胞内輸送機構、細胞移動制御、発生・発達制御などの基本レベルの知識の理解は不可欠である。本講義ではそれらの知見の解説に加え、生活習慣病、がん、老化などに関連する環境要因、エピジェネティクス制御によって影響をうける細胞レベルでの変化と、実際の神経変性疾患との関連性についても解説し、最新知見の理解を深めることを目指す。講義の後半では、ヒトと実験動物を対象とする神経科学と神経生理学的手法を用いて、運動と感覚障害、高次能機能障害、不安症などに対する効果的な治療法の開発を、実際の文献を読み解きながら、ゼミ形式で授業を進め、最新知見の理解、ならびにその方法についても概説する。 |
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授業のキーワード | 基礎生物学、神経科学、細胞間応答システム、細胞内輸送機構、細胞移動制御機構、発生・発達制御機構、エピジェネティクス制御、神経変性疾患、脳の可塑性と機能回復、モデル動物の解析と臨床応用 |
授業の目的 | 神経科学分野の研究は、分子レベルから個体レベル、臨床研究と、対象の幅が広いだけでなく、解析手法も、分子生物学、生化学、生理学、解剖学という古典的なものから、仮設モデルの検証からニューロネットワークの解析におよぶ数理的生物学的手法や、一分子レベルの分子動態解析におよぶ生物物理学的手法など、多岐にわたっており、学際的な研究が展開されているのが現状である。これらの知見を幅広く読み解くためには、基礎生物学的な知識が不可欠である。本講義では学習者が基礎的な知識の獲得とともに、そこで得た知識をもとに、最新の知見を読み解き理解することを目指す。し、自ら発展させることができる力を習得することを最終目標とする。 |
授業の到達目標 |
本講義を通して学んだことをもとに、先行研究で証明された知見を自ら発展させることができる力を身に着けることを最終目標とする。そのために、講義の後半では、実際の論文を担当教員と共に読み解き、そこに述べられている結果についてディスカッションする能力をみにつけることを目標に、ゼミ形式で行うことを計画している。個々の詳細な到達目標は以下の通り。 1.基礎生物学(発生・再生・細胞生物学)ならびに神経機能に関する、細胞間応答システム、細胞内輸送機構、細胞移動制御、発生・発達制御システムについて説明することができる 2.生活習慣病、がん、老化などに関連する環境要因、エピジェネティクス制御など後天的な要因により誘発される疾患と神経変性疾患との関連性について説明することができる 3.運動と感覚障害、高次能機能障害、不安症など、実際の疾患の病態、原因を生理学、分子生物学的変化として説明することができる 4.学習した知識をもとに、実際の報告文献、研究論文を適切に読み取ることができる |
授業時間外の学習に関する事項 | 各担当者の授業に沿って、その領域関連の論文・参考書を各自で調べ、それらをよく読み、理解するようにしてください。授業を通して学んだことをもとに、自分の研究テーマ、方法が適切かどうかを再考すること。 |
教科書 | 特に指定していません。担当教官が配布する資料をもとに授業を進めます。 |
参考文献・その他資料 |
特に指定していませんが、前半の授業では以下の書籍を参考図書とします 坂井健雄・久光正 編集 「せんぶわかる脳の辞典」 成美堂出版 Eric Kandel 他編 「Principles of Neural Science」 McGraw-Hill Bruce Alberts 他著「Molecular Biology of the Cell」 W W Norton & Co Inc 後半のゼミ形式の授業では、講義で使用する論文を教員が指定しますので、その指定された論文を必ず読みこむようにしてください。 |
成績評価方法 |
レポート 各担当教員の指示に従ってください。 |
担当教員から | 授業は二人の担当教官のオムニバス形式で行います。前半部分では神経科学を理解するための基礎的知識の確認を行い、後半部分では実際の論文をゼミ形式で読み解くことで、神経科学分野における最先端の知識を得るとともに、その学習方法についても習得することを目指します。 |
受講条件 | 特にありませんが、基礎医科学入門、高次機能と先端ニューロサイエンスについても履修していることが望ましい。 |
実務経験を有する担当教員 |
回 /Times |
時間 /Time |
授業内容 /Methods and contents |
授業の到達目標 /Attainment Target |
担当教員 /Instructor |
教授・学習法 /Learning Method |
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1~8 | 16 | 神経系の基本的な構造を学習し、神経機能に関する、細胞間応答システム、細胞内輸送機構、細胞移動制御、発生・発達制御などの理解に必要な基礎生物学的知識を習得する。さらにヒト脳の高次機能と活動について学習し、実際の神経変性疾患の発生機序、病態理解を深める。 | 1~3 | 内田・★久永 | 講義 および輪読 |
9~15 | 14 | ヒトと実験動物を対象とする神経科学と神経生理学的手法を用いて、運動と感覚障害、高次能機能障害、不安症などに対する効果的な治療法の開発を概説する。最新の研究テーマを、研究報告論文を題材に、授業を通してその論文を読み解くことで、神経機能の理解を深める。 | 3~4 | 石井・★久永 | 講義、およびゼミ形式 |