![]() ![]() |
2025/02/19 現在 |
詳細情報へ 授業計画へ | << 最終更新日: 2024年11月22日 >> |
カリキュラム名 /Curriculum |
授業コード /Course Code |
2001 | |
---|---|---|---|
授業科目名 /Course Name |
基礎医科学入門 | 時間数 /Time |
30時間 |
単位数 /Credits |
2 | 必修・選択 /Subject Choice Type |
選択 |
履修年次 /Year |
前期課程1年 , 前期課程2年 | 科目区分 /Course Group |
|
対象学生 /Target |
保健医療科学専攻 | ||
科目責任者 /Responsible Person |
河野 豊 | 他専攻学生の履修 /Other Major Students |
可 |
担当教員 /Instructor |
角 友起、相良 順一 | ||
開講学期および日時について の備考 /Notes |
開講学期 /Semester Offered |
曜日 /Day |
時限 /Period |
---|---|---|
後期 | 金曜日 | 6 |
後期 | 金曜日 | 7 |
授業の概要 |
理学、工学、人文系分野など医療系以外の出身者を対象として、医科学分野の研究を進めるうえで必要な正常人体の解剖学、生理学、生化学について概説し、それぞれの分野の研究手法についてオムニバス形式で紹介する。 |
---|---|
授業のキーワード |
人体解剖学、人体組織学、組織細胞の形態学、細胞膜の形態学 人体生理学、視角の生理学、運動制御の神経科学 生化学、中枢神経疾患、酸化ストレス |
授業の目的 |
(河野 豊/5回 解剖学) 形態学的研究入門:医科学分野の研究に必要な細胞・組織・臓器の正常構造を概説し、さまざまな形態学的研究手法について研究目的と関連付けて紹介する。特に細胞膜の構造に関する超微形態学的な解析方法を紹介する。 (角 友起/5回 生理学) 多くの動物にとって最も重要な感覚は視覚であり、視覚を安定化させ見たいものを正しく見ることは動物の生存にとって不可欠であるが、その実現のためには、精緻な目の動きを必要とする。すなわち視覚は脳の持つ「運動制御システム」によって保証されているといえる。本講ではわれわれヒトをはじめとする動物の脳がいかに眼を精密にコントロールしているかを知り、動物種を超えた脳の運動制御システムの意義について考察をすることで、広く脳と心に対する理解を深める。視覚や運動制御の神経科学に興味のある者、精神心理研究を志す者の受講が歓迎される。 (相良 順一/5回 生化学) 中枢神経系疾患と酸化ストレス 脳は酸素消費量が高く、不飽和脂肪酸が多く含まれるため酸化的ストレスが生じやすい環境にあるにもかかわらず、抗酸化酵素の活性が低いことが報告されている。このことを裏付けるように、アルツハイマー病やパーキンソン病の発症に酸化的ストレスによる神経細胞の傷害が関与していることが報告されている。酸化的ストレスに対する防御にはグルタチオンが重要であり、グリア細胞が中枢神経系の主要な抗酸化機構を担っていることが示唆されている。本講義では、活性酸素の基礎的な化学的性質、中枢神経系を保護する抗酸化機構のしくみを学び、中枢神経系疾患の機序と予防に対する理解を深める。 |
授業の到達目標 |
1.人体の正常構造を知る 2.人体を構成する組織・細胞の構造を知る 3.形態学的研究手法を知る 4.細胞膜の構造と機能を知る 5.人体の正常機能を知る 6.生理学的研究手法を知る 7.視角と運動制御の神経科学を知る 8.正常人体の生化学を知る 9.生化学的研究手法を知る 10.中枢神経疾患と酸化ストレスの生化学を知る |
授業時間外の学習に関する事項 | |
教科書 | |
参考文献・その他資料 | |
成績評価方法 | 授業への参加状況、講義レポートなどをもとに総合的に判定する |
担当教員から | |
受講条件 | 特になし |
実務経験を有する担当教員 |
なし |
回 /Times |
時間 /Time |
授業内容 /Methods and contents |
授業の到達目標 /Attainment Target |
担当教員 /Instructor |
教授・学習法 /Learning Method |
---|---|---|---|---|---|
1~5 | 10 | 医科学分野の研究に必要な細胞・組織・臓器の正常構造を概説し、さまざまな形態学的研究手法について研究目的と関連付けて紹介する。特に細胞膜の構造に関する超微形態学的な解析方法を紹介する。 | 1・2・3・4 | 河野 | 講義 |
6~10 | 10 | 多くの動物にとって最も重要な感覚は視覚であり、視覚を安定化させ見たいものを正しく見ることは動物の生存にとって不可欠であるが、その実現のためには、精緻な目の動きを必要とする。すなわち視覚は脳の持つ「運動制御システム」によって保証されているといえる。本講ではわれわれヒトをはじめとする動物の脳がいかに眼を精密にコントロールしているかを知り、動物種を超えた脳の運動制御システムの意義について考察をすることで、広く脳と心に対する理解を深める。 | 5・6・7・8 | 角 | 講義 |
11~15 | 10 | 脳は酸素消費量が高く、不飽和脂肪酸が多く含まれるため酸化的ストレスが生じやすい環境にあるにもかかわらず、抗酸化酵素の活性が低いことが報告されている。このことを裏付けるように、アルツハイマー病やパーキンソン病の発症に酸化的ストレスによる神経細胞の傷害が関与していることが報告されている。酸化的ストレスに対する防御にはグルタチオンが重要であり、グリア細胞が中枢神経系の主要な抗酸化機構を担っていることが示唆されている。本講義では、活性酸素の基礎的な化学的性質、中枢神経系を保護する抗酸化機構のしくみを学び、中枢神経系疾患の機序と予防に対する理解を深める。 | 9・10 | 相良 | 講義 |