シラバス参照

授業情報/Class Information

2025/03/13 現在

詳細情報へ    授業計画へ << 最終更新日: 2025年3月13日  >>

基本情報/Basic Information

カリキュラム名
/Curriculum
授業コード
/Course Code
1001
授業科目名
/Course Name
研究計画法と研究倫理 時間数
/Time
30時間
単位数
/Credits
2 必修・選択
/Subject Choice Type
選択
履修年次
/Year
前期課程1年 , 前期課程2年 科目区分
/Course Group
大学院前期博士課程  保健医療科学専攻 全領域 基礎科目
対象学生
/Target
保健医療科学専攻
科目責任者
/Responsible Person
内田 敦子 他専攻学生の履修
/Other Major Students
担当教員
/Instructor
★馬場健、山本哲、宮田一弘、宮川真、笹原朋代、★田島敬之ほか
開講学期および日時について
の備考
/Notes

開講学期
/Semester Offered
曜日
/Day
時限
/Period
前期 水曜日 6
前期 水曜日 7

基本情報へ    授業計画へ

詳細情報/Detailed Information

授業の概要 医療系とその関連研究分野を主な対象として、その研究活動の土台となる研究計画法と倫理について概説する。研究の方向性、内容に適した計画案をたてるための基本理論の組み立て方を、実験系、観察系、介入系、質的調査のそれぞれについて、具体的な事例をもとに解説する。
<各担当教員が行う授業概要>
 内田 敦子/3回 研究計画法の基礎
 馬場 健/3回 研究倫理
 領域担当者/2回 質的調査の研究計画法
 山本 哲/2回 事例研究を進めるための研究計画法
 宮田 一弘/2回 観察・尺度研究の計画方法
 看護領域担当者/2回 看護領域における研究計画
 放射領域担当者/2回 診療放射線領域における研究計画
授業のキーワード 研究計画法、研究倫理、質的調査の研究計画法、事例研究を進めるための研究計画法、観察・尺度研究の計画方法、看護領域における研究計画、診療放射線領域における研究計画
授業の目的
授業の到達目標 本講義で学んだ研究計画法をもとに、各自の研究テーマに沿った研究計画を立てることができるようになることを最終目標とする。
詳細な到達目標は以下の通り
1.実験系の研究を計画する上での基本原理を理解し説明することができる
2.どのような行為が研究不正とみなされるかなど、具体的な研究倫理について説明することができる
3.調査対象者の選定、質問文や回答の作成、調査票の回収方法およびデータの取り扱いを適切に行うことができる
4.事例研究を進めるための研究計画法の特徴を理解し、実践することができる
5.観察・尺度研究の計画方法を理解し、治療、介入研究、並びに診断予測の研究を適切にくみたてることができる
6.看護領域における研究計画法、並びに配慮しなければいけない点を理解した上での研究計画を立てることができる
7.被ばく等のリスク管理を踏まえた実験計画をたてることができ、かつ画像結果の処理方法について、適切な知識を習得する
授業時間外の学習に関する事項 各担当者の授業に沿って、その領域関連の論文・参考書を各自で調べ、それらをよく読み、理解するようにしてください。授業を通して学んだことをもとに、自分の研究テーマ、方法が適切かどうかを再考することを行うようにしてください。
教科書 特に指定していません。担当教官が配布する資料をもとに授業を進めます。
参考文献・その他資料 特に指定していません。担当教官が配布、紹介する資料を参考にしてください。
成績評価方法 すべての授業終了後に、ここで学んだ実験計画法をもとに、各自の研究テーマについて研究計画をたて、提出してもらいます。また個々の教員の授業については、習熟度をはかるために、授業後にその単元のレポートを課すことがあります。
各担当教員の指示に従ってください。
担当教員から 授業は最初の6講義で実験計画法と研究倫理の基礎を学び、その後はオムニバス形式で各担当教官が、それぞれの分野に特化した実験計画法について説明、講義を進めます。また科目担当教員の都合により授業計画が一部変更になる場合があります。変更は事前に連絡します。
受講条件 特にありません
実務経験を有する担当教員

基本情報へ    詳細情報へ

授業計画詳細情報/Class Schedule Details


/Times
時間
/Time
授業内容
/Methods and contents
授業の到達目標
/Attainment
Target
担当教員
/Instructor
教授・学習法
/Learning
Method
1~3 6 効率の良い実験方法をデザインする上での注意事項、ならびに想定される結果をもとに、実験計画をたてるための基本的な知識の習得を目指す。 1 内田 講義
4~6 4 責任ある研究活動を行うために研究者が理解し身につけておくべき研究倫理に関して、研究倫理の成り立ちとどのような行為が研究不正とみなされるかについて実例を上げながら紹介する。 2 ★馬場 講義
7~8 4 身体活動や運動を中心とした研究を題材に、研究計画の立案方法や先行研究の調査方法、研究デザイン、対象者の選定、データ測定、解析計画、系統誤差のポイントについて解説する 3 ★田島 講義
9~10 4 症例報告の必要性を理解し、研究遂行上のガイドラインや事前確認事項の理解を深め、少数症例に対する適切な評価・介入計画の立案方法を具体的な演習を通して習得する。実際に行った症例研究の例をもとに、その中で注意すべき点など具体的な問題点についても併せて説明し、参加者それぞれに自身が経験した症例から学んだことの具体例をまとめ、その改善点についてのディスカッションを行い、将来的に計画案を立てる際の注意点を確認する 4 山本 講義
11~12 4 臨床研究のほとんど(8割以上)は観察研究であり、「記述研究」「リスク因子の研究」「診断・予測の研究」がそれに該当する そのため、観察研究の研究デザインを理解することは重要である。その観察研究のなかでも圧倒的に多いのは、関連性の研究(リスク因子の研究)であり、この研究のデザインの組み方や注意点について講義する。また、臨床研究を行う上では、何かしらの検査やアンケートを行うのが一般的であり、その使用については、尺度研究という独自の領域が存在する。これを理解していることで観察研究自体の精度が高くなる可能性があるため、その概要について講義する。最後に時間があれば、一般的な観察研究等で陥りやすい方法論的、統計学的なミスについて説明する。 5 宮田 講義
13~14 4 質的研究についての計画の立て方を中心に、看護の視点を活かした研究倫理に基づく研究立案方法を、実際の計画例/事例を通して学習する。 6 笹原 講義
15 4 放射線領域の臨床研究を実施する場合、被曝の増加や長時間の時間的拘束などの苦痛を伴うことが多い.その場合の研究計画書の記載方法、ならびに被験者への説明方法などを紹介する.また画像を使用した視覚評価の方法についても紹介する。 7 宮川 講義