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授業情報/Class Information

2025/02/19 現在

詳細情報へ    授業計画へ << 最終更新日: 2025年2月4日  >>

基本情報/Basic Information

カリキュラム名
/Curriculum
【R4カリキュラム】 授業コード
/Course Code
22343160
授業科目名
/Course Name
救急検査・医療安全学 時間数
/Time
32時間
単位数
/Credits
2 必修・選択
/Subject Choice Type
必修
履修年次
/Year
3年 科目区分
/Course Group
専門科目
対象学生
/Target
放射線技術科学科
科目責任者
/Responsible Person
五月女 康作 他専攻学生の履修
/Other Major Students
担当教員
/Instructor
★渡邊城大、大坂佳子、角友起
開講学期および日時について
の備考
/Notes

開講学期
/Semester Offered
曜日
/Day
時限
/Period
前期 金曜日 1

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詳細情報/Detailed Information

授業の概要   救急医療におけるX線撮影法について学修する。標準的な撮影法が適用できない患者に対して、どのような方針で撮影体位・撮影条件を設定すれは診断価値の高い画像が得られるのか、この疑問について適切な判断が下せるように授業を進める。また、医療安全の基礎的知識を身に着け、医療事故の発生原因とその対策について学修する。救急救命対応の知識や技術(心肺蘇生法)を学修し、造影剤投与による副作用発生時等、診療放射線技師としての患者急変への対応について学修する。救急救命における医薬品にかかわる安全管理を理解する。
授業のキーワード 急性腹症、交通事故、異物誤飲、心肺蘇生法、医療安全、バイタルサイン、感染防止、静脈確保、抜針、止血
授業の目的 交通事故や転落事故などで搬送される重篤度の高い患者の骨格撮影や胸部・腹部撮影等において、診断能の高い写真を得る方法を修得する。標準的な撮影方法との違いをよく理解し、変法を適用する理由を説明できるようにする。救急患者の病態を理解し、救急蘇生法も習得する。さらに茨城県内の各地域における救急医療の実情を把握し、地域における救急検査の必要性について理解を深める。
授業の到達目標 1  救急X線撮影の意義を説明できる。
2  撮影器具の保管、管理について説明できる。
3  患者容態に応じた対処法を説明できる。
4  撮影に伴う危惧を説明できる。
5  移動困難を伴う患者の頭部X線撮影法について、標準的な方法との違いとその理由を説明できる。
6  移動困難を伴う患者の胸部X線撮影法について、標準的な方法との違いとその理由を説明できる。
7  移動困難を伴う患者の腹部X線撮影法について、標準的な方法との違いとその理由を説明できる。
8  移動困難を伴う患者の骨盤部X線撮影法について、標準的な方法との違いとその理由を説明できる。
9  移動困難を伴う患者の脊椎X線撮影法について、標準的な方法との違いとその理由を説明できる。
10 移動困難を伴う患者の四肢骨X線撮影法について、標準的な方法との違いとその理由を説明できる。
11 頭部血管障害におけるX線撮影法を説明できる。
12 心臓血管障害におけるX線撮影法を説明できる。
13 腹部血管障害におけるX線撮影法を説明できる。
14 異物撮影法を説明できる。描写できない異物についてその理由を説明できる。
15 急性腹症におけるX線撮影法を説明できる。画像評価ができる。
16 小児のX線撮影法を説明できる。防護法を説明できる。
17 ストレッチャー等でのX線撮影法を実施できる。
18 造影剤の薬理作用について説明できる。
19 救急医療を理解し、救急患者の病態やショック状態などについて説明できる。
20 手術室や病棟での撮影法を説明できる。感染症の予防法を説明できる。
21 静脈確保、抜針・止血の方法について説明できる。
22 救命の連鎖を理解し、一次救命処置{気道の確保・人工呼吸、心肺蘇生、AED(自動体外式除細動器)の使用、軌道異物の排除}を実施できる。
23 茨城県における救急医療の実情を理解し、救急医療の必要性を説明できる。
授業時間外の学習に関する事項 基本のX線撮影技術を再確認する。典型症例については、図書館等の資料を用いて、画像の特徴や病理をよく理解する。講義概要・目的の説明内容を再度確認し、自己学習のプラン(各自で必要な学習時間を決める等)を設定しましょう。
教科書 診療画像技術学Ⅱa X線撮影技術学 第2版 医療科学社
”Positioning in Radiography ” Clark K.C. Oxford Butterworth Heinemann (抜粋)
配布資料
参考文献・その他資料
成績評価方法 学期毎に筆記試験と実技講習にて行う。評価の割合は、期末筆記試験80%である。実技講習10%、講義中に実施する小テストは、全体に対して10%の評価とする。
【再受験の取扱:有(講義)、出席時間数要件:4/5以上】

担当教員から 救急X線撮影法を効果的に学習するためには、標準的なX線撮影法(講義:X線検査技術学Ⅰ・Ⅱ)をよく理解しておくことが大切です。
自己学習の方法:図書館のX線撮影技術に関する図書の利用など、特に指定図書類が有用です。救急蘇生法の具体的手技についても学修します。
機材利用の都合により講義の順、担当教員を変更することがあります。
★渡邊城大(群馬パース大学 准教授)
受講条件 特になし
実務経験を有する担当教員 五月女康作、★渡邊城大、大坂佳子、角友起
診療放射線技師、医師、理学療法士としての実務経験に基づき、緊急時の患者対応に関する講義と実習を行う。

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授業計画詳細情報/Class Schedule Details


/Times
時間
/Time
授業内容
/Methods and contents
授業の到達目標
/Attainment
Target
担当教員
/Instructor
教授・学習法
/Learning
Method
1 2 救急撮影法概論、成績評価、資料説明 医療安全 1・2 ★渡邉・五月女 講義
2 2 高次救命医療における診療放射線技師の役割、視聴覚教材による救急措置の基礎技術理解、X線画像の観察評価   3・4 ★渡邊 講義
3 2 頭部、胸部、腹部、骨盤部の外傷におけるX線撮影法
と画像評価法。線束の方向の違いと描写能、X線画像の観察 評価
5・6・7・8・9・10 ★渡邊 講義
4 2 脊椎、四肢の外傷におけるX線撮影法と画像評価
被ばく軽減の方法とその効果、X線画像の観察評価
11・12・13 ★渡邊 講義
5 2 異物誤飲などにおけるX線撮影法と画像評価
X線で描写できる異物、できない異物の区別。X線画像の観察評価
14・15 ★渡邊 講義
6 2 血管障害(頭部血管、心臓大血管、腹部血管)におけるX線撮影法と画像評価、X線画像の観察評価 16・17 ★渡邊 講義
7 2 急性腹症におけるX線撮影法と画像評価
撮影体位の違いによる描写の変化 医療安全
視聴覚教材による救急措置の基礎技術理解、X線画像の観察評価
15 ★渡邊 講義
8 2 小児救急X線撮影法と画像評価 主訴確認を目的とした撮影
X線画像の観察評価
16 ★渡邊 講義
9 2 医療安全管理(救急医療、CT検査における安全管理、血管造影検査における安全管理)、危険予知トレーニング(KYT) 18・19・20 五月女 講義
10 2 医療安全管理(清拭操作)、危険予知トレーニング(KYT) 18・19・20 五月女 講義・実習
11 2 医療安全管理(放射線治療における安全管理)、危険予知トレーニング(KYT) 18・19・20 石森 講義
12 2 救急画像検査技術の実際(ストレーッチャー上、車椅子上における撮影法など) 22 五月女 講義・実習
13 2 茨城県における救急医療の実際、地域における救急医療 23 石森 講義
14 2 診療放射線技師の救急医療における対応法。【救急患者、意識障害、ショック状態、多発外傷、バイタルサイン、心肺蘇生法】医師看護師等との協力体制 静脈路における抜針と止血心肺蘇生法の概要【一次救命処置、二次救命処置、意識レベル、気道の確保、人工呼吸、心臓マッサージ、AED(自動体外式除細動器)、気道異物】 造影剤薬理、アナフラキシー、ショックへの対応、血管確保(動静脈) 19・21 大坂 講義
15 2 心肺蘇生法の実際1
【気道の確保、人工呼吸、心肺蘇生の方法】
20 大坂・角・五月女 実習
16 2 心肺蘇生法の実際2
【心肺蘇生の実際、AED(自動体外式除細動器)、気道異物の排除】
21 大坂・角・五月女 実習