![]() ![]() |
2025/02/28 現在 |
詳細情報へ 授業計画へ | << 最終更新日: 2025年2月27日 >> |
カリキュラム名 /Curriculum |
【R4カリキュラム】 | 授業コード /Course Code |
22342048 |
---|---|---|---|
授業科目名 /Course Name |
病態と画像Ⅱ | 時間数 /Time |
30時間 |
単位数 /Credits |
2 | 必修・選択 /Subject Choice Type |
必修 |
履修年次 /Year |
3年 | 科目区分 /Course Group |
専門基礎科目 |
対象学生 /Target |
放射線技術科学科 | ||
科目責任者 /Responsible Person |
山口 雅之 | 他専攻学生の履修 /Other Major Students |
‐ |
担当教員 /Instructor |
大黒春夏 須田安祐美 河野 豊 齋藤和美 松元秀次 | ||
開講学期および日時について の備考 /Notes |
開講学期 /Semester Offered |
曜日 /Day |
時限 /Period |
---|---|---|
前期 | 木曜日 | 2 |
授業の概要 | 放射線技術科学科に必要な、画像診断が重要な意味を持つ疾患について各種画像の特徴と病態との関連を解説する。内科系の疾患について成人と小児における画像所見、放射線学的評価法を学習する。成人では肝胆系、腎泌尿器系、内分泌代謝系など、小児では神経系、循環器系、呼吸器系、消化器系、腎泌尿器系疾患について解説する。 |
---|---|
授業のキーワード | 下記授業計画の【 】を参照。 |
授業の目的 | 種々の疾患の病態解析のため、X線撮影、CT・MRI撮像、核種の利用などの画像を利用することの放射線技術科学的な位置づけと重要性を理解する。また、主な疾患の病態の理解と、疾患の特性と画像診断の関係を学ぶ。 |
授業の到達目標 |
1 小児の画像診断の特性について説明できる。 2 発生、成長、発達に伴う画像学的な変化について説明できる。 3 小児の主な中枢神経疾患について理解し、画像所見を説明できる。 4 小児の主な循環器系疾患について理解し、画像診断の基礎的なことが説明できる。 5 小児の主な呼吸器系疾患について理解し、画像所見の基礎的なことが説明できる。 6 小児の主な消化器系疾患について理解し、画像所見の基礎的なことが説明できる。 7 主要な肝胆膵系疾患の概念を理解し、画像診断の特徴と、その背景にある病態を述べられる。 8 主要な腎泌尿器系疾患の概念を理解し、画像診断の特徴と、その背景にある病態を述べられる。 9 糖代謝異常や糖尿病疾患の概念を理解し、画像診断の特徴と、その背景にある病態を述べられる。 10 主要な代謝内分泌系疾患の概念を理解し、画像診断の特徴と、その背景にある病態を述べられる。 11 主要な血液・免疫系疾患の概念を理解し、画像診断の特徴と、その背景にある病態を述べられる。 12 主要な代謝性疾患の概念を理解し、画像診断の特徴と、その背景にある病態を述べられる。 13 主要な感染性疾患の概念を理解し、画像診断の特徴と、その背景にある病態を述べられる。 14 各疾患における画像診断や放射線治療について理解する。 |
授業時間外の学習に関する事項 | 事前に授業内容に関する資料を配布し、次回の授業におけるテーマと内容を示し、自己学習に向けた情報を提供する。 |
教科書 |
1)成人分野:(正)北村聖編:臨床病態学第1巻、第2巻、第3巻、ヌーベルヒロカワ、2010 2)小児分野:特に指定なし。適時、教員より教材プリントを配布 |
参考文献・その他資料 |
1)前川和彦、監、「臨床研修医のための画像医学教室小児科領域」 (2009) 医療科学社 2)西谷弘「標準放射線医学」第7版 (2011) 医学書院 3)五十嵐隆、編「小児科学」 改訂第10版 (2011) 文光堂 4)荒木 力、編 「すぐわかる小児の画像診断」 (2001) 秀潤社 |
成績評価方法 | 短文記述ないし多項選択式問題による到達度試験を学期末に実施する。毎回の講義では出席を確認する。【再受験の取扱:有、 出席時間数要件:2/3以上】 |
担当教員から |
画像診断技術や放射線治療の対象となる疾患だけではなく、医療専門職として知っておいてほしい疾患や病態について解説していきます。この科目を通して、既習の解剖学や生理学などの基礎医学と臨床医学を結びつける病態を知ることへの興味をはぐくんでください。 また、小児期の特有の病態と画像診断および画像診断法の種類と適応を理解し、求められる画像情報の質と意味、特に構造と画像の関係について理解して下さい。 授業の中では、十分に情報を提供する時間がありませんので、予習や復習を必ず続けてください。授業での疑問点は、まず自分で考え、調べてください。それでもわからない時は研究室を訪ねてください。来室する前に電話やメールで連絡をいれてください。 |
受講条件 | |
実務経験を有する担当教員 | 中山、大黒はR4年度より、須田はR6年度より生涯人間発達等の科目担当として授業を行っている。小児科医としての実務経験を活かし臨床医学の側面から小児期の疾患と画像について論じる。齋藤は当科目担当として、河野は認定内科医として、泌尿器系疾患および血液免疫系疾患の講義を行う。松元はR5年度よりリハビリテーションに関する科目担当として授業を行っている。それぞれ内科医及び感染症制御医としての実務経験を活かし臨床医学の側面から成人期の疾患と画像について論じる。 山口は放射線専門医として、科目全体を通じて、重要な画像診断や放射線治療について講義を行う。 |
回 /Times |
時間 /Time |
授業内容 /Methods and contents |
授業の到達目標 /Attainment Target |
担当教員 /Instructor |
教授・学習法 /Learning Method |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 小児期の画像診断総論;画像診断が重要な意味を持つ疾患と病態を理解する。画像診断の適応、鎮静や抑制について理解する。発生、成長、発達に伴う画像の変化を学ぶ。【放射線感受性、体内被曝、検査における鎮静、検査中の急変対応】 | 1・2 | 大黒 | 講義 |
2~3 | 4 | 小児の消化器系疾患;主な消化器の疾患を概説する。それらの疾患の画像診断上の特徴を学ぶ。造影検査の有用性についても学ぶ。【横隔膜ヘルニア、先天性食道閉鎖症、腸重積、胃食道逆流症、腸回転異常症、胆道閉鎖症、壊死性腸炎】 | 5 | 須田 | 講義 |
4 | 2 | 小児の循環器疾患、先天性心疾患;主な小児期心臓疾患と画像診断を概説する。形態学的な変化が画像へ及ぼす影響について理解する。【心房中隔欠損症、心室中隔欠損症、ファロー四徴症、動脈管開存症】 | 4 | 大黒 | 講義 |
5、8 | 4 | 小児の神経疾患;主要な小児期中枢神経疾患の病態と画像診断、特に先天奇形、仮死に伴う脳の変化について理解する。【脳神経の形成過程、神経管形成異常症、筋ジストロフィー症、脳性麻痺、低酸素性虚血性脳症、脳室周囲白質軟化症、てんかん、児童虐待】 | 3 | 中山 | 講義 |
6~7 | 4 | 小児の呼吸器系疾患;呼吸器の疾患、特に新生児期に見られる疾患を中心に、それらの疾患の画像診断上の特徴を学ぶ。低出生体重児に伴う呼吸器疾患、成熟児に伴う呼吸器疾患について理解する。【肺サーファクタント、呼吸窮迫症候群、胎便吸引症候群、新生児一過性多呼吸、気道異物、急性喉頭蓋炎】 | 6 | 大黒 | 講義 |
9 | 2 | 肝胆膵の疾患【急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝性脳症、肝癌、胆石、胆のう炎、胆管癌、急性膵炎、慢性膵炎、膵臓癌】 | 7 | 斎藤 | 講義 |
10 | 2 | 腎泌尿器、血液・免疫系疾患の疾患【腎炎、ネフローゼ症候群、腎不全、尿毒症、慢性腎臓病、血液透析、尿路結石、尿路感染症、腎癌、膀胱癌、前立腺肥大症、前立腺癌、貧血、白血病、凝固異常、出血傾向、播種性血管内凝固症候群】 | 8・11 | 河野 | 講義 |
11 | 2 | 糖尿病【糖代謝の正常と異常、インシュリン感受性、糖尿病の診断基準、糖負荷試験、耐糖能障害、大血管合併症、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経症、自律神経障害、糖尿病と意識障害、経口糖尿病薬、インシュリン療法、シックデイ対応】 | 9 | 斎藤 | 講義 |
12 | 2 | 内分泌系疾患【視床下部、下垂体腫瘍、バセドウ病、甲状腺機能低下症、甲状腺癌、副甲状腺機能亢進症、クッシング症候群、アジソン病、ステロイド療法、褐色細胞種、二次性高血圧症、乳腺症、乳癌、子宮体癌、子宮頚癌】 | 10 | 斎藤 | 講義 |
13 | 2 | 感染症【MRSA、レジオネラ、麻疹、風疹、HBV、HCV、ノロウイルス、結核】 | 13 | 松元 | 講義 |
14 | 2 | 代謝性疾患【メタボリック症候群、脂質代謝異常、痛風、ビタミン欠乏症、アシドーシス、アルカローシス】 | 12 | 斎藤 | 講義 |
15 | 2 | 画像診断や放射線治療【各疾患の画像診断や放射線治療の重要性やトピックス】 | 14 | 山口 | 講義 |