![]() ![]() |
2025/02/19 現在 |
詳細情報へ 授業計画へ | << 最終更新日: 2025年2月6日 >> |
カリキュラム名 /Curriculum |
【R4カリキュラム】 | 授業コード /Course Code |
22352025 |
---|---|---|---|
授業科目名 /Course Name |
医科学総合科目Ⅱ | 時間数 /Time |
15時間 |
単位数 /Credits |
1 | 必修・選択 /Subject Choice Type |
選択 |
履修年次 /Year |
3年 | 科目区分 /Course Group |
専門基礎科目 |
対象学生 /Target |
看護学科 , 理学療法学科 , 作業療法学科 , 放射線技術科学科 | ||
科目責任者 /Responsible Person |
大坂佳子 | 他専攻学生の履修 /Other Major Students |
|
担当教員 /Instructor |
河野 了、中山 智博、竹内 亮子、山口雅之 |
||
開講学期および日時について の備考 /Notes |
開講学期 /Semester Offered |
曜日 /Day |
時限 /Period |
---|---|---|
前期 | 月曜日 | 2 |
授業の概要 | 安全で安心な医療の提供を目指して、生命維持や全身管理の基本となる呼吸循環器系、体液電解質系、炎症免疫系を基幹とする全身的な病態生理学、診断学(心電図、画像、血液・ガス解析等)と治療的介入(心肺蘇生、臨床薬理学、ICU(intensive care unit)管理等)、およびそれらの相互関連性について、全身的・臓器横断的に理解、学習する。救急医療や医療安全の観点から、トリアージ(緊急度、優先度)、初期対応としての検査や治療として、すべき事、すべきでない事等の時間経過を考慮した医療学的判断と対応の基本を学習する。 |
---|---|
授業のキーワード | 生命維持、全身管理、ショック、意識障害、トリアージ、救急医療、病院管理、内科的救急医療、外科的救急医療、BLS(basic life support)、ACLS(advanced cardiac life support). |
授業の目的 | 主訴、症状・症候から開始される臨床現場における問題解決の手法を用いて、全身的、臓器横断的な鑑別診断、病態解析と治療的介入について、チーム医療の根幹となる医療人共通の医科学的事項を学習する。 |
授業の到達目標 |
1) 生命に係わる全身的病態の概要と臨床的特徴を説明することができる。 2) 典型的な主訴、症状や症候、年齢、性別などから、臓器横断的な鑑別診断の概要を説明できる。 3) トリアージの概念から、緊急度、優先度に応じた救急医療での初期対応を説明できる。 4) 患者の年齢、全身状態、原疾患、合併症から、潜在的生命危険要因(リスク)を列挙することができる。 5) 救急医療などでの必要な診断学、緊急検査学の概要とその優先順位を述べることができる。 6) チーム医療に必要な実践的臨床薬理学の概要と、禁忌事項について説明できる。 |
授業時間外の学習に関する事項 | 教科書、参考資料、図書館の資料等を参照し、BLS(basic life support)、ACLS(advanced cardiac life support)、医療安全管理などの自習を推奨します。トリアージの理念や方法論への感想や救急医療の改善策を考えてください。チーム医療の観点からの問題提起や改善策を考えてください。 |
教科書 | 臨床病態学 総論 北村聖 第2版 2016年 ヌーヴェルヒロカワ |
参考文献・その他資料 |
1) BLS American Heart Associationガイドライン2020準拠 プロバイダーマニュアル (株)シナジー社刊 2) ACLS American Heart Associationガイドライン2020準拠 プロバイダーマニュアル (株)シナジー社刊 3) 救急救命士標準テキスト 改訂10版 2020 へるす出版 4) 内科救急診療指針 2022 日本内科学会編 総合医学社 5) 外傷初期診療ガイドライン 改訂第6版 日本外傷学会・日本救急医学会 2021年 へるす出版 |
成績評価方法 |
多肢選択式および記述式総括テストを最後に行います。 【再受験の取扱:有、 出席時間数要件:2/3以上】 |
担当教員から |
かつては医師の領域の様々な救急医療が、現代ではコメデイカルスタッフを含めたチーム医療の対象となりつつあります。代表的救急医療の病態生理学、トリアージ、救急医療の臨床薬理学など、高度医療機関での要求が高まりつつあるとともに、訪問看護、準・深夜帯病棟、放射線診断・治療室などの潜在的救急医療現場でのコメデイカルスタッフによる初期対応の質と結果責任が問われる時代ともなりました。頻度の高い救命救急臨床事例を取り入れた講義ですので、患者さんの心と身体を一体のものととらえ、安心、安全の医療を目指して、学外臨床実習前の知識と技術の整理を行いましょう。 選択科目ですが、学科横断科目ですので、救命救急、院内医療や訪問医療における危機管理などにおいて、チーム医療の観点から興味がある諸君の受講を特に歓迎します。 |
受講条件 | 救急医療に興味が有る学生諸君、2年生での病態学の復習を土台として病院実習への予習をしたい諸君、お待ちしています。 |
実務経験を有する担当教員 | 大坂佳子(麻酔科専門医の立場から、救急蘇生法などの経験を活かして、講義を行う)、河野 了(医師、救命救急学会専門医・指導医としての筑波大学付属病院救急部等県内主要病院での救命救急医療の指導と統括等)、山口雅之(放射線専門医として救急における画像診断の経験を活かして講義をを行う)、中山 智博(小児科専門医の立場として小児の救命救急における診断と治療の講義をおこなう)、 竹内 亮子(整形外科専門医として整形外科領域の救急医療の講義をおこなう)、 |
回 /Times |
時間 /Time |
授業内容 /Methods and contents |
授業の到達目標 /Attainment Target |
担当教員 /Instructor |
教授・学習法 /Learning Method |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | チーム医療と救急医療、チーム医療の救急臨床薬理学、救急災害トリアージ | 1・3・5・6 | 大坂 | 講義 |
2 | 2 | 成人と高齢者の症状・症候・病態の特徴、内科的意識障害の鑑別と初期対応、ショックや急性循環不全の鑑別と初期対応、急変や救急医療における鑑別診断とトリアージ【大出血、急性心不全、アナフィラキシーショック、敗血症、心電図、緊急血液検査、血液ガス分析、尿検査】 | 1・2・3 | 河野(了) | 講義 |
3 | 2 | 救急医療と画像診断、チーム医療の臨床薬理学、臓器障害と薬剤投与計画【除細動、緊急エコー検査、救急画像診断、呼吸器管理、カテコールアミン製剤、酸塩基異常、電解質異常】 |
4・5・6 | 河野(了) | 講義 |
4 | 2 | 健康危機管理とチーム医療、チーム医療と周産期医療【感染症、食中毒、抗体検査、ワクチン、薬剤投与計画、妊娠性高血圧症、妊娠高血圧性腎症、合併症妊娠】 | 3・4・5・6 | 河野(了) | 講義 |
5 | 2 | 新生児と小児の救急医療とトリアージ、小児の外傷、小児臨床薬理学の特徴と実際【小児身体所見診察、小児虐待症候群、小児救命救急医療、緊急エコー検査カテコールアミン製剤】 | 1・2・3・4・5・6 | 中山 | 講義 |
6 | 2 | 外傷患者のトリアージと救急医療、外科的救急医療、固定・消毒と創傷治癒【ゴールデンタイム、局所麻酔、デブリードマン、破傷風トキソイド、気胸、心タンポナーゼ、急速輸血、重症骨折、難治性外傷性ショック】 |
3・4・5・6 | 竹内 | 講義 |
7 | 2 | 救急と画像診断【脳血管障害、胸腹部画像検査、血管造影、カテーテル検査および治療】 | 1・2・3・4・6 | 山口 | 講義 |
8 | 1 | 救命救急医療における医療安全、倫理的、法律的課題、総括 | 1・2・3・4 | 河野(了) | 講義 |