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2025/02/28 現在 |
詳細情報へ 授業計画へ | << 最終更新日: 2025年2月27日 >> |
カリキュラム名 /Curriculum |
【R4カリキュラム】 | 授業コード /Course Code |
22242057 |
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授業科目名 /Course Name |
放射線計測学 | 時間数 /Time |
30時間 |
単位数 /Credits |
2 | 必修・選択 /Subject Choice Type |
必修 |
履修年次 /Year |
2年 | 科目区分 /Course Group |
専門基礎科目 |
対象学生 /Target |
放射線技術科学科 | ||
科目責任者 /Responsible Person |
布施 拓 | 他専攻学生の履修 /Other Major Students |
|
担当教員 /Instructor |
布施 拓、宮川 真、花田 洸一 | ||
開講学期および日時について の備考 /Notes |
開講学期 /Semester Offered |
曜日 /Day |
時限 /Period |
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前期 | 木曜日 | 2 |
授業の概要 | 医療分野で必要とされる放射線量の測定、エネルギー測定、放射能測定など、放射線計測の原理から応用まで系統的に学ぶ。放射線治療の放射線測定や医療被曝線量測定に加え、環境放射能測定などの医療分野以外の応用計測や計測システムに関する具体例も学ぶ。 |
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授業のキーワード | 授業計画欄の【 】を参照 |
授業の目的 | 各種放射線測定器の原理や特性・特徴と測定データ処理の方法を理解し、得られた結果を正しく理解する。また、主として医療において使用される各種放射線源および放射線計測法について、放射線治療、核医学検査、X線検査などの各分野別に放射線(能)測定・評価に関係する知識を深め、関連技術を修得する。 |
授業の到達目標 |
1 粒子フルエンス、エネルギーフルエンス、カーマ、照射線量、吸収線量、線量当量について説明できる. 2 ラジオメトリ量、ドジメトリ量、相互作用係数について説明できる. 3 気体の電離作用について説明し、照射線量、イオン再結合、初期再結合、一般再結合、連続放射線での補正、パルス放射線での補正、線量計校正を説明できる. 4 自由空気電離箱、空洞電離箱、比例計数管、GM計数管など気体電離を利用した放射線計測機器の原理を説明できる. 5 シンチレータなど発光を利用した放射線計測機器の原理が説明できる. 6 半導体検出器、固体検出器などの放射線計測機器の原理が説明できる. 7 計測信号の波高分布とエネルギー・スペクトルの対応関係を理解し、エネルギー分解能、波高分析器、検出効率について説明できる. 8 放射能の絶対測定と相対測定について説明できる. 9 表面線量、体幹部線量などの診断領域X線の計測ができる. 10 ファントム、校正点吸収線量、タイマ・モニタ線量計の校正、深部量百分率、組織空中線量比、組織最大線量比、等線量曲線など放射線治療領域の計測ができる. 11 試料測定、核種分析、全身測定など放射能測定ができる. 12 目的とする放射線の種類とエネルギーに対応した測定器と測定方法を選択することができる. 13 計測した量の実体を正しく理解し、目標とする評価対象量と、単位をも含め、正しく対応を付けることができる. 14 医療被曝線量を測定することができる. |
授業時間外の学習に関する事項 | 小テストを実施し、資料を適宜配布するので講義ごとに予習・復習を行うこと。 |
教科書 | 放射線計測学 西臺 武弘著 文光堂 |
参考文献・その他資料 | 付属図書館には教育用図書として幾つかの関連教科書が配架されています。付属図書館を有効に活用し、理解を深めてください。 |
成績評価方法 |
授業中に小テストを適時実施し、学期末試験を行う。 【再受験の取扱:有、 出席時間数要件:2/3以上】 |
担当教員から | 病院における放射線計測に係わる業務のほとんどが診療放射線技師に委ねられており、患者に照射する放射線量をコントロール・調節するとともに、その照射精度を管理する責任と任務に対応する必要があります。この講義を十分に理解した上で専門科目を履修することを強く希望します。また、授業計画に沿って進めますが、内容を一部変更する音もあります。 |
受講条件 | 特になし |
実務経験を有する担当教員 |
布施 拓、宮川 真、花田 洸一 大学病院などにおける放射線計測の実務経験をもとに放射線計測の原理と応用技術について講義します。 |
回 /Times |
時間 /Time |
授業内容 /Methods and contents |
授業の到達目標 /Attainment Target |
担当教員 /Instructor |
教授・学習法 /Learning Method |
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1 | 2 | 放射線計測に必要な基本知識 【放射線 放射能 放射線の物理的性質 相互作用】 |
2・3・4・10 | 布施 | 講義 |
2 | 2 | 物理学的・化学的関連諸量の単位と定義 【SI単位系の基本単位 放射線基本量の単位と定義 相互作用係数 線量の単位 放射能の単位 放射線防護量の単位】 |
2・3・4・10 | 布施 | 講義 |
3 | 2 | 気体の電離作用を利用した放射線計測機器 【気体の電離作用 印可電圧と収集電荷 電離箱】 |
5 | 布施 | 講義 |
4 | 2 | 気体の電離作用を利用した放射線計測機器 【比例計数管 GM計数管】 |
6 | 布施 | 講義 |
5 | 2 | 発光作用を利用した放射線計測機器 【シンチレータ 光電子増倍管 液体シンチレーションカウンタ 蛍光量計】 |
5・6 | 布施 | 講義 |
6 | 2 | 半導体を利用した放射線計測機器 【半導体検出器 半導体検出器の特性 半導体検出器の形状 最近の半導体技術】 |
1・2・3 | 布施 | 講義 |
7 | 2 | エネルギーの計測 【エネルギー分解能 波高分析器 光子検出器 スペクトル補正】 |
1・2・11・12・13 | 布施 | 講義 |
8 | 2 | その他の放射線計測機器 【熱ルミネセンス線量計 光刺激ルミネセンス線量計 蛍光ガラス線量計 写真乳剤 化学線量計 カロリーメータ】 |
1・2・3・4 | 布施 | 講義 |
9 | 2 | 照射線量と吸収線量の計測 【照射線量の概念 自由空気電離箱 空洞電離箱 線量計の校正】 |
10 | 布施 | 講義 |
10 | 2 | 放射線治療領域の放射線計測 【標準測定法 放射線治療の高エネルギーX線、電子線計測】 |
9・14 | 宮川 | 講義 |
11 | 2 | 放射線治療領域の放射線計測 【標準測定法 放射線治療の高エネルギーX線、電子線計測】 |
1・2・12 | 宮川 | 講義 |
12 | 2 | 診断X線領域の放射線計測 【CTDI 半価層 乳腺線量 表面線量 面積線量 IVR】 |
8 | 花田 | 講義 |
13 | 2 | 放射線防護領域の放射線計測 【個人モニタリング 環境モニタリング】 |
7・8・11 | 花田 | 講義 |
14 | 2 | 放射能の計測 【空気中放射能濃度測定 水中放射能濃度測定 絶対測定法 相対測定法 定位立体角測定法】 |
1・2・7・12 | 布施 | 講義 |
15 | 2 | 放射線計測の応用 | 1・2・7・12 | 布施 | 講義 |