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2025/02/19 現在 |
詳細情報へ 授業計画へ | << 最終更新日: 2024年12月26日 >> |
カリキュラム名 /Curriculum |
【R4カリキュラム】 | 授業コード /Course Code |
22252039 |
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授業科目名 /Course Name |
小児期障害と対応 | 時間数 /Time |
30時間 |
単位数 /Credits |
2 | 必修・選択 /Subject Choice Type |
必修 |
履修年次 /Year |
2年 | 科目区分 /Course Group |
専門基礎科目 |
対象学生 /Target |
理学療法学科 , 作業療法学科 | ||
科目責任者 /Responsible Person |
中山 智博 | 他専攻学生の履修 /Other Major Students |
‐ |
担当教員 /Instructor |
中山純子、大黒春夏、中村 勇、黒田真由美 |
||
開講学期および日時について の備考 /Notes |
後期前半 |
開講学期 /Semester Offered |
曜日 /Day |
時限 /Period |
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後期 | 金曜日 | 4 |
後期 | 金曜日 | 5 |
授業の概要 | 理学療法・作業療法学科に必要な、種々な小児疾患における徴候と基本的な病態の理解と対応法について、胎児期から学童期までを中心に概説する。また、各種疾患の特性と理学療法学と作業学療法学との関係を説明し、具体的な対応を説明する。 |
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授業のキーワード | 小児期、胎児、疾患と障害、運動機能、認知発達、理学療法、作業療法 |
授業の目的 | 種々の疾患の発症要因と病態を理解できる。また、頻度の高い小児疾患の病態と疾患の特徴を理解し、それらに対する対応を系統的かつ全人的に学ぶ。さらに、障害を有した小児に対する医学的な評価法と理学療法、作業療法の関係の概略を学ぶ。また、多様な医療職の存在と役割を理解すると共に、小児期の各疾患治療・療法を通じてチーム医療の重要性を学ぶ。 |
授業の到達目標 |
1 胎児期の障害が出生後に及ぼす影響を説明できる。 2 新生児期から小児期に至る脳障害の病態と評価ならびに対応法を説明できる。 3 出生時の仮死の原因とその後の種々な障害との関連を説明できる。 4 低出生体重児と新生児の呼吸障害の種類と病態並びに慢性肺疾患との関連を説明できる。 5 てんかんの原因、症状、病態について理解し、対応を説明できる。 6 小児期の主要な筋疾患の病態と対応を説明できる。 7 小児期の主要な心疾患の病態を説明できる。 8 小児期の主要な消化器疾患の病態を説明できる。 9 奇形症候群や遺伝性疾患の種類、症状、予後を理解し、対応について総合的な見地から説明できる。 10 小児期の感染症について理解し、学校感染症、院内感染について説明できる。 11小児期の呼吸障害の病態とと対応を説明できる。 12 肥満の評価法と対応を説明できる。 13 広汎性発達障害など発達障害児の病態と対応を説明できる。 14 作業療法の立場から肢体不自由、神経発達障害(自閉スペクトラム症、注意欠如多動症等)へのリハビリテーションの概要を説明できる。 15 理学療法の立場から肢体不自由、呼吸障害児等へのリハビリテーションの概要を説明できる。 |
授業時間外の学習に関する事項 | 授業内容に関する資料を配布し、授業におけるテーマと内容を明確に示すことで、自己学習に向けた情報を提供する。教科書、参考書を幅広く提示し、事前学習、自己学習への手助けとした。 |
教科書 | 前垣義弘・小倉加恵子・編 「標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野 小児科学」第6版 (2023) 医学書院 |
参考文献・その他資料 |
1)五十嵐隆、編「小児科学」 改訂第10版 (2011) 文光堂 2)佐地 勉、他 「講義録 小児科学」 (2008) メディカルビュー社 |
成績評価方法 |
短文記述ないし多項選択式問題による到達度試験を学期末に実施する。 【再受験の取扱:有、出席時間数要件:2/3以上】 |
担当教員から | 小児期特有の病態とその発症機序を医学的見地から学び、障害発生の要因を深く理解してください。理学・作業療法学との関係も重要です。看護師、言語聴覚士、臨床心理士、そして、福祉や教育分野との連携も視野に入れ総合的、全人的な小児疾患の理解が大切です。さらに、家族の役割、家族への医療側からの支援という見地からも理解するよう願います。理解しやすいよう具体的な例を織り交ぜながら講義します。授業での疑問点は、まず自分で考え、調べてください。また、参考文献・その他資料を参照してください。それでもわからない時は研究室を訪ねてください。来室する前に電話やメールで連絡をいれてください。 |
受講条件 | |
実務経験を有する担当教員 |
中山純子はH23年度より、中山智博、大黒はR4年度より当科目担当として授業を行っている。小児科医として実務経験を活かし、臨床医学の側面から小児期の障害について論じる。 中村及び黒田は長年長年当科目担当として授業を行っている。中村は作業療法士ならびに公認心理士として、黒田は理学療法士として実務経験を活かし、発達期の障害と対応方法について論じる。 連絡先は中山智博 nakayamato@ipu.ac.jp、中山純子 nakayama@ipu.ac.jp、大黒春夏 ooguroha@ipu.ac.jp、中村勇 nakamurai@ipu.ac.jp、黒田真由美 kurodama@ipu.ac.jpです。 |
回 /Times |
時間 /Time |
授業内容 /Methods and contents |
授業の到達目標 /Attainment Target |
担当教員 /Instructor |
教授・学習法 /Learning Method |
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1 | 2 | 【先天性心臓病、心機能、チアノーゼ、シャント】 主要な心臓疾患と心機能障害の病態ならびに治療法の概要を説明する。 |
1・7 | 大黒 | 講義 |
2 | 2 | 【小児呼吸器疾患、気管支喘息、在宅呼吸器療法】 小児期の主要な呼吸器疾患(肺炎、気管支喘息、クループ、細気管支炎等)の病態と対応を説明する。小児期の在宅酸素および呼吸器療法についても説明する。 |
11 | 大黒 | 講義 |
3 | 2 | 【感染症、消化器疾患】 小児期の主要な感染症及び消化器疾患の病態と対応を説明する。 |
8・10 | 中山(純) | 講義 |
4 | 2 | 【新生児疾患、胎児仮死、新生児呼吸器疾患】 胎児仮死の原因と評価法ならびに低出生体重児に合併する主要な呼吸器疾患を説明し将来の障害との関連を説明する。 |
2・3・4 | 中山(純) | 講義 |
5 | 2 | 【中枢神経系の発達、胎児診断、出生前診断、生命倫理】 中枢神経系の発達と、神経系の障害を母体側要因・胎児側要因の視点からその概要を説明する。出生前診断の概要・問題点を学ぶ。 |
1・2 | 中山(智) | 講義 |
6 | 2 | 【中枢神経疾患、筋疾患】 小児期筋疾患の理解と対応を中心に、小児期障害と対応を総合的な見地から述べ、医療分野におけるチーム医療の役割を説明し、全体のまとめをする。 |
6 | 中山(智) | 講義 |
7 | 2 | 【理学療法、対象疾患、治療法】 小児期障害に対応する理学療法の対象と治療について概要を説明する。 |
15 | 黒田 | 講義 |
8 | 2 | 【てんかん、焦点てんかん、全般てんかん】 てんかんの原因と病態にについて理解を深め、その評価法や対応法、医療・福祉・教育における問題点を学ぶ。 |
5 | 中山(智) | 講義 |
9 | 2 | 【脳性まひ】 小児期脳性麻痺について、機序及び麻痺の部位・病型分類と、その評価・対応法を説明し、理学・作業療法との関連性を説明する。低出生体重児に合併する低酸素性虚血性脳症、脳室周囲白質軟化症について診断、症状等の概要、対応を学ぶ。 |
1・2・3 | 中山(智) | 講義 |
10 | 2 | 【重症心身障害児】 脳性麻痺と重症心身障害児の違いを理解し、重症身体障害児の法律的な背景、医療・福祉・教育との連携、医療的ケアを学ぶ。また、重症心身障害児に関連する現状の問題点を説明する。 |
1・2・3 | 中山(智) | 講義 |
11 | 2 | 【肥満児、応用行動分析】 肥満児の概要と対応を説明する。また応用行動分析について学ぶ。 |
12・ 13 | 中山(智) | 講義 |
12 | 2 | 【作業療法、発達障害、評価、対応】 作業療法の立場から肢体不自由、および神経発達障害(自閉スペクトラム症、注意欠如多動症等)の対応の概要を説明する。 |
14 | 中村 | 講義 |
13 | 2 | 【感染症、医療機関感染、小児感染症と対応】 主な感染症と対応を説明する。1類、2類、3類、4類感染症を説明する。院内感染の基本的な考えを学ぶ。 |
10 | 中山(純) | 講義 |
14 | 2 | 【先天奇形、染色体異常】 主要な先天奇形、奇形症候群の病態と障害との関連と主要な染色体異常を学び医療的対応法を説明する。 |
9 | 中山(純) | 講義 |
15 | 2 | 【発達障害、自閉スペクトラム症、学習障害、総括】 医学の立場から神経発達障害の概要を理解し、診断・対応を説明する。これまでの講義の中で特に重要な問題についてさらに詳細に解説し、理解を深める。 |
1~15 | 中山(智) | 講義 |