![]() ![]() |
2025/02/19 現在 |
詳細情報へ 授業計画へ | << 最終更新日: 2024年11月7日 >> |
カリキュラム名 /Curriculum |
【R4カリキュラム】 | 授業コード /Course Code |
22223068 |
---|---|---|---|
授業科目名 /Course Name |
理学療法基礎評価学 | 時間数 /Time |
60時間 |
単位数 /Credits |
2 | 必修・選択 /Subject Choice Type |
必修 |
履修年次 /Year |
2年 | 科目区分 /Course Group |
専門科目 |
対象学生 /Target |
理学療法学科 | ||
科目責任者 /Responsible Person |
坂本 由美 | 他専攻学生の履修 /Other Major Students |
‐ |
担当教員 /Instructor |
浅川 育世、青山 敏之、山本 哲、宮田 一弘、黒田 真由美、柴田 聡 | ||
開講学期および日時について の備考 /Notes |
開講学期 /Semester Offered |
曜日 /Day |
時限 /Period |
---|---|---|
前期 | 月曜日 | 4 |
前期 | 月曜日 | 5 |
授業の概要 | 理学療法における基礎的な検査・測定から評価、治療の流れを学び、理学療法評価および治療に必要となる基礎的な検査・測定方法、特に筋力や神経機能に対する基礎的な検査・測定の意義や方法を学び、手技を習得する。また、姿勢バランスや日常生活活動、歩行動作を理解し、それらに対して臨床で用いられている代表的な評価方法や動作分析について学修する。さらに、リハビリテーションの視点から患者の問題を考える指標となる障害モデルについて学び、理解する。 |
---|---|
授業のキーワード |
下記授業計画の【 】を参照. 切断肢の形態計測、関節可動域測定、徒手筋力検査、知覚検査、反射検査、協調性検査、筋トーヌス検査、痛みの検査、脳神経検査、意識障害の分類、姿勢・動作分析、姿勢アライメント、バランス検査、ADL・IADL 評価、QOL 評価、障害モデル、ICF、ICIDH 註釈 ADL: Activities of Daily Living、日常生活活動(動作) IADL: Instrumental Activities of Daily Living、手段的日常生活活動(動作) QOL: Quality of Life、生活の質 ICF: International Classification of Functioning、Disability and Health、国際生活機能分類 ICIDH: International Classification of Impairments、Disabilities、and Handicaps、国際障害分類 |
授業の目的 |
1. 理学療法における評価の手順や治療の流れを理解する。 2. 障害の捉え方として、ICIDH、ICF による障害モデルおよび、その変遷について理解する。 3. 理学療法で用いる基本的な検査・測定法の意義や目的、方法を理解する。 4. 理学療法で用いる基本的な検査・測定の方法・手技を習得する。 5. 理学療法で用いる基本的な検査・測定と ICF との関連を理解する。 |
授業の到達目標 |
1. 理学療法評価、ゴール設定、治療プログラムまでの理学療法の流れを説明できる。 2. 理学療法評価を行う際の注意点やポイントについて説明できる。 3. 理学療法の基礎的な検査・測定の目的や意義を述べることができる。 4. 理学療法の基礎的な検査・測定を実施するにあたり、分かり易い言葉で対象者に測定の目的や手順を説明し、同意を得ることができる。 5. 理学療法の基礎的な検査・測定について、学生同士で安全かつ各測定の原則的方法で実施することができる。 6. 使用する検査・測定器具の安全管理ができる。 7. 実施した検査・測定の結果を記録することができる。 8. 各検査・測定の原則的方法では実施できない患者に対して、測定の変法を提示することができる。 9. 姿勢バランスについて理解し、臨床で用いられている代表的なバランスの評価法について説明できる。 10. 日常生活活動(ADL)、生活関連活動(APDL; Activities Parallel to Daily Living)、手段的日常生活活動(IADL)、健康関連 QOL について理解し、臨床で用いられている代表的な評価法について説明することができる。 11. 起居動作や歩行の動作分析の意義や目的を理解し、動作分析のポイントを説明することができる。 12. 障害モデルの各要素および、障害の分類について述べることができる。 13. 理学療法で用いる基本的な検査・測定と ICF との関連について述べることができる。 14. 症例に適した検査・測定項目を選定することができる。 *ここでの「基礎的な検査・測定」とは、授業のキーワードに挙がっている理学療法の基本的な検査・測定項目を指す |
授業時間外の学習に関する事項 |
検査・測定手技の習得およびスキルアップには繰り返しの練習が必要です。実際の患者さんに対して安全に、正確に、スムースに、また安定した(検者内信頼性が高い)検査・測定が実施できるように、まずは学生同士で何度も繰り返して練習しましょう。同じ年代の学生同士でも身体特性や身体機能は異なるので、できるだけ多くの人を対象に繰り返しの練習をして、経験値を増やしましょう。 自習にあたっては、実習棟 1・4 階の実習室を利用することができます(平日 8:30-18:00、授業での利用がない時間帯のみ)。また、必要な評価器具の貸出も行いますので、時間外の利用については、事前に担当教員に相談し、積極的に練習してください。 |
教科書 |
・「茨城県立医療大学・理学療法基礎評価学実習書」 ・ 松澤 正 :「理学療法評価学 第 6 版補訂版」. 金原出版株式会社.2022 ・ 津山直一(訳): 「新・徒手筋力検査法 10 版」. 協同医書出版.2020 |
参考文献・その他資料 |
1. 田崎義昭、斉藤佳雄:「ベッドサイドの神経の診方 改訂 18 版」. 南山堂.2016 2. 内山靖、岩井信彦・編:理学療法評価学 第 4 版(標準理学療法学シリーズ).医学書院.2023 3. 内山靖・編:「図解 理学療法検査・測定ガイド第 3 版」. 文光堂.2023 4. 潮見泰蔵、下田信明:「リハビリテーション基礎評価学 第 2 版」.羊土社.2020 5. 内山 靖、他:「臨床評価指標指針入門」. 協同医書出版株式会社.2003 6. 上田敏:「ICF(国際生活機能分類)の理解と活用‐人が「生きること」「生きることの困難(障害)」をどうとらえるか」.きょうされん.2005 7. 障害者福祉研究会:「ICF 国際生活機能分類‐国際障害分類改訂版」.中央法規出版.2002 8. 鶴見隆正、隆島研吾・編:「日常生活活動学・生活環境学 第 6 版」. 医学書院.2021 9. 伊藤利之、江藤文夫、中村春基、宮永敬市・編:「日常生活活動(ADL)第 2 版-評価と支援の実際―」.医歯薬出版株式会社.2020 10. Magee D. J.、岩倉博光(監訳):「運動器疾患の評価」. 医歯薬出版株式会社.1990 11. 石川朗、森山英樹・編:「理学療法評価学 I」中山書店.2013 12. F. P. Kendall、他・著、栢森良二・監訳:「筋:機能とテスト-姿勢と痛み」.西村書店.2006 13. Kirsten Gotz-Newmann・著、月城慶一・山本澄子・江原義弘・盆子原秀三・訳:「観察による歩行分析」.医学書院.2005 14. 中村隆一、斎藤宏:「基礎運動学」医歯薬出版.2003 15. 上杉雅之・監修、西守隆・編:「実践!理学療法評価学」.医歯薬出版.2018 16. 中山恭秀・編:「Crosslink 理学療法評価学」.メジカルビュー社.2022 17. 臼田 滋・編:「Crosslink 日常生活活動学」.メジカルビュー社.2020 |
成績評価方法 |
毎授業時の小テスト、中間および期末に実施する筆記試験(2 回)と実技試験(2 回)により、総合的に評価します。 総合評価への参入割合は、クイズ 5%、中間実技試験 20%、中間筆記試験 15%、期末実技試験 30%、期末筆記試験 30%です(試験等の実施状況により、各項目間で5 %程度の調整を行う場合があります)。 なお、実技試験における各領域の実技技能レベルはそれぞれに基準を満たす必要があります。 【再受験の取扱:無、出席時間数要件:4/5以上】 |
担当教員から |
1 年次の理学療法検査・測定法に引き続き、本科目では疾患を問わず基本的に臨床で用いられている理学療法の基礎的な評価項目(検査・測定)の基礎知識と、原則的方法に基づいた検査・測定方法の基本手技を学びます。この授業で学ぶ基礎的な評価項目は、2 年後期以降の専門科目や臨床実習で必要になるだけではなく、有資格者となってからも必須のものですので、筆記試験および実技試験それぞれにおいて最低基準を満たすことが単位認定の条件となります。確実に知識とスキルが身に付くように、復習と実技練習を繰り返して下さい。 授業内にも実技練習を行いますので、実習ができる服装で参加してください。 断り:必要に応じてこの授業の内容や順番を変更することがあります。 |
受講条件 | 身体運動学、理学療法検査・測定法および運動学実習を履修済みのこと、または科目責任者の許可が必要となります。 |
実務経験を有する担当教員 |
坂本 由美、浅川 育世、青山 敏之、山本 哲、宮田 一弘、黒田 真由美、柴田 聡 理学療法士としての実務経験を活かして理学療法基礎評価学の授業を行い、臨床で用いられる理学療法の基礎的な評価項目(検査・測定)の基礎知識と、基本手技を指導する。 |
回 /Times |
時間 /Time |
授業内容 /Methods and contents |
授業の到達目標 /Attainment Target |
担当教員 /Instructor |
教授・学習法 /Learning Method |
---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | オリエンテーション【理学療法の流れ、理学療法評価(意義・目的、展開、検査・測定、統合と解釈、基本動作、基本動作の評価の概要】 | 1・2 | 坂本 | 講義・演習 |
2 | 2 | 【形態計測(切断肢の形態計測、拘縮肢の形態計測)】 | 2~8 | 坂本・黒田 | 講義・演習 |
2 | 2 | 【関節可動域測定(基礎・応用)】 | 2~8 | 坂本・黒田 | 演習・実習 |
3 | 2 | 【理学療法における障害の捉え方、障害モデル、ICIDH、 ICF】 | 12 | 浅川 | 講義 |
3 | 2 | 【筋力検査、徒手筋力検査の基礎、徒手筋力検査の意義と測定の原則】 | 2~8 | 宮田 | 講義 |
4 | 4 | 【徒手筋力検査方法(下肢)】 | 2~8 | 宮田・柴田 | 実習 |
5 | 4 | 【徒手筋力検査方法(上肢)】 | 2~8 | 宮田・柴田 | 実習 |
6 | 4 | 【徒手筋力検査方法(頸部・体幹)、客観的な筋力測定手法】 | 2~8 | 宮田・柴田 | 実習 |
7 | 4 | 中間試験(筆記試験、実技試験) | 1~7・14 | 坂本・青山・山本・宮田・黒田・柴田 | 演習・実習 |
8 | 4 | 【意識障害の分類、筋トーヌス検査、反射検査】 | 2~8 | 山本・宮田 | 講義・実習 |
9 | 4 | 【知覚検査、痛みの検査】 | 2~8 | 山本・宮田 | 講義・実習 |
10 | 4 | 【脳神経検査、協調性検査】 | 2~8 | 山本・宮田 | 講義・実習 |
11 | 4 | 【姿勢バランス、バランス検査、バランス評価】 | 3・4・9 | 坂本 | 講義・演習 |
12 | 4 | 【動作分析、歩行分析】 | 3・11 | 青山 | 講義・実習 |
13 | 4 | 【ADL・IADL 評価、QOL 評価】 | 2・3・10 | 坂本 | 講義・演習 |
14 | 2 | 【理学療法における障害の捉え方;理学療法と ICF】 | 12・13 | 浅川 | 講義 |
14 | 2 | 総括 | 1〜14 | 坂本・黒田 | 演習・実習 |
15 | 4 | まとめ、実技試験 | 2〜8・14 | 坂本・青山・山本・宮田・黒田・柴田 | 演習・実習 |