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2025/02/19 現在 |
詳細情報へ 授業計画へ | << 最終更新日: 2025年2月17日 >> |
カリキュラム名 /Curriculum |
【R4カリキュラム】 | 授業コード /Course Code |
22232044 |
---|---|---|---|
授業科目名 /Course Name |
精神障害と対応 | 時間数 /Time |
30時間 |
単位数 /Credits |
2 | 必修・選択 /Subject Choice Type |
必修 |
履修年次 /Year |
2年 | 科目区分 /Course Group |
専門基礎科目 |
対象学生 /Target |
作業療法学科 | ||
科目責任者 /Responsible Person |
井出 政行 | 他専攻学生の履修 /Other Major Students |
‐ |
担当教員 /Instructor |
佐々木剛 |
||
開講学期および日時について の備考 /Notes |
後期前半火曜3限 後期後半水曜4限 |
開講学期 /Semester Offered |
曜日 /Day |
時限 /Period |
---|---|---|
後期 | 火曜日 | 3 |
後期 | 水曜日 | 4 |
授業の概要 | リハビリテーションは身体だけでなく、精神・心理的、社会的にも最大の回復を目指している。そのために多職種によるチーム医療が必要である。この治療構造は精神医学の理念とも共通し、リハビリテーションの領域においてはお互いの積極的な連携が必要である。今精神医療は病院医療から地域医療へ転換しつつある。このような時代背景の中で、作業療法士は大きな役割を担う。この授業では精神障害または精神問題について医療の現場でよく取り上げられる基本的な疾患についてその病態、疫学、治療などについて症例を交えて解説する。またリハビリテーション医療でよくみられる精神・心理的問題について説明する。 |
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授業のキーワード | 統合失調症、気分障害、神経症性障害、ストレス関連性障害、摂食障害、アルコール依存、薬物依存、パーソナリティ障害、臨床精神薬理、精神科リハビリテーション、精神科専門療法、精神保健福祉法、障害者総合支援法、医療観察法、地域精神保健、アウトリーチ、当事者活動、リカバリー |
授業の目的 | 臨床において重要な精神疾患について、概念、原因、症状、経過、治療などの基本的な知識を身につける。またリハビリテーションにおける精神障害や精神問題についてその特性や対処の仕方を学習する。 |
授業の到達目標 |
1 精神科のリハビリテーションにおける臨床精神医学の役割を説明できる。 2 日本における精神医療の現状を説明できる。 3 精神疾患の病態について説明できる。 4 精神疾患の治療について説明できる。 5 リハビリテーションで問題となる精神障害の特性について説明できる。 6 リハビリテーションで問題となる精神障害の対応について説明できる。 |
授業時間外の学習に関する事項 | 予習は各授業のキーワードを教科書などで調べておくこと。復習は教科書や配布資料で各病態の成因、症状、予後、治療法などの項目ごとに整理すること。 |
教科書 |
1)「保健・医療・福祉系学生のための臨床精神医学」(仮)2025年1月発行 2)「看護ポケットマニュアル 精神科」 山川百合子、栗原加代 著 (医学出版社)2012年 |
参考文献・その他資料 |
1) 「メディカルスタッフ専門基礎科目シリーズ 精神医学」 飯高哲也 著(理工図書) 2018年 2)「精神医学・心理学的対応リハビリテーション」 先崎章 著 (医歯薬出版)2011年 3)「医療関連制度 基礎教育テキストプログラム 」 http://www.e-rapport.jp/kyoiku.htm |
成績評価方法 |
理解度チェックの試験、期末試験、提出物により総合的な評価をする。 【再受験の取扱:有、 出席時間数要件:2/3以上】 |
担当教員から |
作業療法には生活のしづらさを改善し、個々のQOLを念頭に置いた援助を期待されています。この授業の前半では作業療法が精神・心理状態をもふまえた援助が出来るように基本的な知識を整理しましょう。後半は精神障害の領域のリハビリテーションである作業療法のあり方を考えるうえで前提となる基本的な知識を学んでください。今の精神医療で解明されたこと、課題として残されたことを把握しましょう。 研究室は実習棟2の研究室14です。来室する前に連絡を入れてください。 |
受講条件 | |
実務経験を有する担当教員 |
井出政行 精神科医としての臨床経験から最新の知見による授業を行う 佐々木剛 精神障害領域の作業療法士としての臨床経験を生かした実践的な知識に基づく授業を行う |
回 /Times |
時間 /Time |
授業内容 /Methods and contents |
授業の到達目標 /Attainment Target |
担当教員 /Instructor |
教授・学習法 /Learning Method |
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1 | 2 | 臨床精神医学概論・臨床で重要な精神疾患(Ⅰ) (1)精神症状の捉え方と理解 (2)症状性を含む器質性精神障害 【思考、感情、知覚、自我、記憶、知能、欲動、意識障害、せん妄、認知症(アルツハイマー型、脳血管性、レビー小体型、前頭側頭型)、高次脳機能障害】 |
1・2・3・4 | 井出 | 講義 |
2 | 2 | 臨床で重要な精神疾患(Ⅱ) (1)気分障害 【大うつ病性障害、双極性障害、気分変調性障害、治療、経過】 |
3・4 | 井出 | 講義 |
3 | 2 | 臨床で重要な精神疾患(Ⅲ) (1)統合失調症 (2)精神科の法律 【ドーパミン仮説、陽性症状、陰性症状、認知障害、抗精神病薬、精神保健福祉法、医療観察法、障害者総合支援法】 |
2・3・4・5・6 | 井出 | 講義 |
4 | 2 | 臨床で重要な精神疾患(Ⅳ) (1)強迫性障害、不安障害 (2)身体表現性障害 (3)解離性障害 【強迫性障害、パニック障害、身体化障害、心気障害、疼痛障害、変換症、解離性同一性障害】 |
3・4・5・6 | 井出 | 講義 |
5 | 2 | 臨床で重要な精神疾患(Ⅴ (1)アルコール依存症 (2)摂食障害 (3)ストレス関連疾患 (4)パーソナリティ障害・発達障害 (5)睡眠障害 【振戦せん妄、共依存、神経性無食欲症、外傷性ストレス障害(PTSD)、自閉症、ADHD、REM睡眠、過眠症】 |
3・4・5・6 | 井出 | 講義 |
6 | 2 | 精神科の薬物療法 (1)抗精神病薬 (2)抗うつ薬 (3)抗不安薬 (4)その他の向精神薬 【抗精神病薬、SSRI、副作用、アドヒアランス】 |
3・4・5・6 | 井出 | 講義 |
7 | 2 | 精神療法とリハビリテーション 【支持的精神療法、精神分析、ACT、精神科訪問看護】 |
1・2・5・6 | 井出 | 講義 |
8 | 2 | 総合的なふり返り 中間テスト |
1・2・3・4・5・6 | 井出 | 講義 |
9 | 2 | 精神保健福祉行政のあゆみと関連法制度 【精神科医療史、精神保健福祉法、障害者総合支援法、社会福祉法、医療観察法】 |
1・2・5・6 | 佐々木 | 講義 |
10 | 2 | 作業療法士が知っておくべき病院・地域精神保健の制度と課題 【倫理、法制度、人権、障害認定、自立支援事業、就労支援、障害支援区分、支給サービス、】 |
1・2・5・6 | 佐々木 | 講義 |
11 | 2 | 作業療法介入に役立つ精神医学・精神保健学的知識① 地域リハビリテーション 【訪問看護、多職種連携】 | 1・2・3・4・5・6 | 井出 | 講義 |
12 | 2 | 作業療法介入に役立つ精神医学・精神保健学的知識② 精神科専門療法の変遷【精神科医療が実施されてきた「場所」を学習する】 |
1・4 | 井出 | 講義 |
13 | 2 | 作業療法介入に役立つ精神医学・精神保健学的知識③ 精神科専門療法の変遷 【精神科医療が実施されてきた「治療」を学習する.作業療法の誕生について】 |
1・4 | 井出 | 講義 |
14 | 2 | 生物学的精神医学~ミクロからマクロまで~ 【精神疾患における構造と機能との関係】 |
1・3・4 | 井出 | 講義 |
15 | 2 | 精神保健領域における作業療法の機能と課題 【精神科作業療法、デイケア、就労支援事業、日中活動支援、リカバリー】 |
1・4・5・6 | 井出 | 講義 |