シラバス参照

授業情報/Class Information

2025/03/10 現在

詳細情報へ    授業計画へ << 最終更新日: 2025年3月7日  >>

基本情報/Basic Information

カリキュラム名
/Curriculum
【R4カリキュラム】 授業コード
/Course Code
22213018
授業科目名
/Course Name
慢性期看護論 時間数
/Time
45時間
単位数
/Credits
2 必修・選択
/Subject Choice Type
必修
履修年次
/Year
2年 科目区分
/Course Group
専門科目
対象学生
/Target
看護学科
科目責任者
/Responsible Person
笹原朋代 他専攻学生の履修
/Other Major Students
担当教員
/Instructor
大江佳織、近藤智恵、本村美和、林諒子、★川畑みゆき、★野村加津子、★齋藤信子、★遠藤亜紀、★小瀧圭司、★秋田絵里子、★財満いずみ
開講学期および日時について
の備考
/Notes
後期前半金曜4限
後期後半金曜3・4限

開講学期
/Semester Offered
曜日
/Day
時限
/Period
後期 金曜日 3
後期 金曜日 4

基本情報へ    授業計画へ

詳細情報/Detailed Information

授業の概要 慢性経過をたどる健康障害がある成人とその家族への看護について学習する。総論として、成人期に起こりやすい健康障害と生活機能障害の特徴、および疾病・障害の認知と受容、疾病管理・症状管理に必要なセルフマネジメント能力を高める援助、家族へのサポートなど慢性期看護の基本ついて学習する。各論として、主な慢性疾患(生活習慣病、難治性疾患)の病状経過に応じた患者・家族の理解と援助の実際について学習する。また、病状が進展して終末期を迎えた成人とその家族に対する緩和ケアや看取りのケアについて学習し、慢性期~終末期看護における倫理的課題について学習する。
授業のキーワード 下記授業計画の【 】を参照
授業の目的 1. 慢性経過をたどる健康障害と生活機能障害の特徴を理解する。
2. 慢性経過を経て終末期に至る病状経過の特徴を理解する。
3. 慢性経過をたどる健康障害とともに生活する人に対する全人的な看護援助方法を理解する。
4. 終末期にある人に対する緩和ケアおよび看取りのケアについて学習する。
5. 慢性経過をたどる健康障害がある人の看護における倫理的課題について学習する。
授業の到達目標 1. 慢性経過をたどる健康障害がある成人の特徴を説明できる。
2. 成人期にある対象とその家族に対する慢性期看護の基本概念度を説明できる。
3. 慢性経過をたどる健康障害がある人の療養環境の特徴と利用できる資源について説明できる。
4. 成人期に起こりやすい慢性健康障害の病状経過の特徴に応じた看護の役割を説明できる。
5. 慢性経過をたどる健康障害に対する成人患者とその家族の反応について説明できる。
6. 慢性経過をたどる健康障害がある成人患者とその家族に対する看護援助の方法を説明できる。
7. 成人期にある対象の終末期の特徴を説明できる。
8. 成人期にある対象とその家族に対する終末期看護の基本概念を説明できる。
9. 慢性経過を経て死を迎える成人患者とその家族の反応について説明できる。
10. 終末期にある成人患者とその家族に対する看護援助の方法を説明できる。
11. 慢性期および終末期看護における倫理的課題について説明できる。
授業時間外の学習に関する事項 成人期に起こりやすい健康障害の成り立ちと診断・治療上の特徴について、図書館の視聴覚教材等も活用しながら、関連する授業科目の予習・復習を行いましょう。
講義内容を踏まえた演習では、個人学習・グループ学習課題を提示します。お互いの学習成果を持ち寄って理解を深め合えるよう、主体的に取り組みましょう。
教科書 1) 茨城県立医療大学 「慢性期看護論」演習書
2) 鈴木久美他編:成人看護学-慢性期看護(改訂第4版)、南江堂、2023.
3) 宮下光令編:ナーシンググラフィカ-成人看護学6-緩和ケア(第3版)、メディカ出版、2022.
4)奥宮暁子編:ナーシンググラフィカ-成人看護学5-リハビリテーション看護(第4版)、メディカ出版、2022
参考文献・その他資料 1) 市村久美子他編:新体系看護学全書別巻-ヘルスプロモーション、メヂカルフレンド社、2018.
2) 松本千明:健康行動理論の基礎、(第2版)、医歯薬出版、2024.
3) 川村佐和子監修:改訂版 難病看護の基礎と実践、桐書房、2016.
4) 角田ますみ:患者・家族に寄り添うアドバンス・ケア・プランニング-医療・介護・福祉・地域みんなで支える意思決定のための実践ガイド、メヂカルフレンド社、2019.
5) 小笠原知枝編著:エンド・オブ・ライフケア看護学―基礎と実践―、ヌーヴェル・ヒロカワ、2018.
6) 長江弘子編:看護実践にいかすエンド・オブ・ライフケア(第2版)、日本看護協会出版会、2018.
7) P.ウグ編、黒江ゆり子他訳:慢性疾患の病みの軌跡-コービンとストラウスによる看護モデル、医学書院、1995.
成績評価方法 講義部分は筆記試験、演習部分は演習への参加度およびレポート等により評価する。
配点の割合は、それぞれの授業時間数に対応する。
【再受験の取扱:講義部分のみ有、 出席時間数要件:4/5以上】
担当教員から 慢性期看護を理解するために、成人期や老年期に特徴的にみられる健康障害と治療について既習内容を復習してから授業に臨んでください。
臨床実践豊富な専門職や当事者の皆様からも講義していただきます。ぜひ積極的に質問するなどして、学びを深めていただきたいと思います。

★川畑みゆき(茨城県立医療大学付属病院看護師)
★野村加津子(茨城県立医療大学付属病院看護師)
★齋藤信子(茨城県立医療大学付属病院看護師)
★遠藤亜紀(茨城県立医療大学付属病院医療ソーシャルワーカー)
★小瀧圭司(茨城県立医療大学付属病院看護師)
★秋田絵里子(茨城県立医療大学付属病院看護師)
★財満いずみ(車いすバスケットボール日本代表選手)
受講条件
実務経験を有する担当教員 大江佳織・近藤智恵・本村美和・林 諒子、(看護師)
看護師としての実務経験を活かして、慢性経過をたどる健康障害をもつ患者・家族に対する看護援助に関する講義・演習を行う。

基本情報へ    詳細情報へ

授業計画詳細情報/Class Schedule Details


/Times
時間
/Time
授業内容
/Methods and contents
授業の到達目標
/Attainment
Target
担当教員
/Instructor
教授・学習法
/Learning
Method
1 2 Ⅰ-1)慢性経過をたどる健康障害がある成人の看護(1)
【慢性性】【慢性期】【終末期】【病みの軌跡】【生活機能(障害)】【セルフケア理論】【健康行動理論】【リハビリテーション】【就労支援】【地域医療連携】
1・2・4・5・7・8 (大江) 講義
2 2 Ⅰ-1)慢性経過をたどる健康障害がある成人の看護(2)
療養の場の移行支援【外来看護】【退院支援・退院調整】【地域医療連携】【介護保険】【障害者総合支援法】【難病医療法】
1・2・4・5・7・8 (大江) ★川畑 講義
3 2 Ⅰ-2)成人期に起こりやすい慢性健康障害の診断・治療過程の特徴(1)
 成人期に起こりやすい健康障害【生活習慣病】【難病】【がん】【不慮の事故/後遺障害】【受療行動】【治療と就労の両立】
1・2・5・7 (大江) 講義
4 2 Ⅰ-2)成人期に起こりやすい慢性健康障害の診断・治療過程の特徴(2)
緩和医療/症状マネジメント【緩和ケア】【症状マネジメント】【全人的苦痛】【補完代替療法】
1・2・5・7 (大江) 講義
5~8 8 Ⅱ-1)成人期に起こりやすい慢性健康障害をもつ成人の看護(1)
 生活習慣病患者の看護:2型糖尿病~糖尿病性腎症<壮年期>
 【食事療法】【運動療法】【薬物療法】【行動変容】【学習支援】【治療法の選択】【意思決定支援】【腎代替療法(透析療法、腎移植)】
4・5・6 近藤・本村・大江・林 講義・演習
9~12 8 Ⅱ-2)成人期に起こりやすい慢性健康障害をもつ成人の看護(2)
 難病患者の看護:膠原病(SLEまたは瘍性大腸炎)<青年期>
 【免疫抑制/ステロイド療法】【寛解・再燃】【不確かさ】
4・5・6 大江・本村・近藤・林 講義・演習
13~16 8 Ⅱ-3)成人期に起こりやすい慢性健康障害をもつ成人の看護(3)
 脊髄損傷(交通事故または労務災害)者の看護<壮年期~向老期>
 【障害受容/適応】【リハビリテーション】【2次障害/合併症予防】【排泄管理】【褥瘡予防】【在宅療養/就労継続支援】
4・5・6 近藤・★野村・★齋藤・★遠藤・★小瀧・★秋田・★財満 講義・演習
17~18 4 Ⅲ-1)成人期における終末期看護(1)
慢性経過をたどる健康障害によって人生の最終段階を迎えた患者・家族の看護【死の定義】【死生観】【死の受容過程】【臨死期のケア/看取り】【悲嘆/グリーフワーク】【エンゼルケア】
7・8・9・10 本村他 講義
19~21 6 Ⅲ-2)成人期における終末期看護(2)
がん再発転移により人生の最終段階にある成人の看護
進行性疾患/臓器不全により人生の最終段階にある成人の看護
【アドバンス・ケア・プランニング(ACP)】【エンド・オブ・ライフ・ケア(EOLC)】【事前指示】【DNAR】
7・8・9・10 本村他 講義・演習
22~23 3 Ⅳ まとめ
 慢性期看護・終末期看護における【倫理的課題】
11 (大江)近藤 講義・演習