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2025/02/10 現在 |
詳細情報へ 授業計画へ | << 最終更新日: 2024年11月8日 >> |
カリキュラム名 /Curriculum |
【R4カリキュラム】 | 授業コード /Course Code |
22252021 |
---|---|---|---|
授業科目名 /Course Name |
衛生・公衆衛生学 | 時間数 /Time |
30時間 |
単位数 /Credits |
2 | 必修・選択 /Subject Choice Type |
選択 |
履修年次 /Year |
2年 | 科目区分 /Course Group |
専門基礎科目 |
対象学生 /Target |
看護学科 , 理学療法学科 , 作業療法学科 , 放射線技術科学科 | ||
科目責任者 /Responsible Person |
桜井 直美 | 他専攻学生の履修 /Other Major Students |
‐ |
担当教員 /Instructor |
藤岡寛、★木原朋未、★高橋遥一郎、★青木正志、★菅原民枝、★花開孝宏 | ||
開講学期および日時について の備考 /Notes |
・看護・理学療法・放射線技術科学科:必修 ・作業療法学科:選択 |
開講学期 /Semester Offered |
曜日 /Day |
時限 /Period |
---|---|---|
前期 | 火曜日 | 3 |
授業の概要 | 衛生学、公衆衛生学の概念、方法論の基礎を学ぶ。一次予防、二次予防および三次予防の概念と理論に基づき、環境諸要因が個人・集団の健康あるいは社会生活に及ぼす影響について理解を深め、疾病予防や健康増進へのアプローチの方法等、保健予防・医療に関する知識を習得する。また、公衆衛生活動の様々な実践活動を学び、人々の健康を守るための組織、機関および医療従事者の役割や機能への理解を深める。 |
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授業のキーワード | 健康と環境、人口統計、疫学、環境保健、感染症対策、食品保健、医療保険制度、母子保健、学校保健、産業保健、成人保健、医療倫理、薬害、社会病理、保健行政、災害医療、救急医療、ほか授業計画欄の【 】を参照 |
授業の目的 | 社会と健康、衛生・公衆衛生学の概念、理論を理解する。さらに、個人および集団・社会における健康増進、保健予防を実践するための基礎的方法論を学ぶ。 |
授業の到達目標 |
1 公衆衛生の概念と、その社会的意義について説明できる。 2 公衆衛生の歴史についてその概略を説明できる。 3 公衆衛生における集団の疾病解明の方法論、疾病の自然史、一次予防、二次予防、三次予防の概念が説明できる。 4 人口および疾病統計から、人口動態指標、人口静態指標について説明できる。 5 人間を取り巻く環境を基盤となる概念に基づいて分類し、説明できる。 6 人間社会と物理的、化学的環境、大気、水、化学物質等との関わりを説明できる。 7 人間社会における生物学的環境と健康の関わりについて説明できる。 8 人間を取り巻く種々の社会的環境(労働環境等)と健康影響について説明できる。 9 感染症の予防について、感染の成立、感染症法、結核・感染症情報事業等について説明できる。 10 食品保健の概念、食品衛生法、食中毒と対策、食品添加物の安全性について説明できる。 11 国民健康・栄養調査の概略を説明できるとともに、わが国の現状について概説できる。 12 衣服、住居、廃棄物等の生活環境衛生について説明できる。 13 わが国の国民栄養、公衆栄養のあり方、現状について説明できる。 14 わが国における環境保全、公害対策等に関して説明できる。 15 ライフサイクルに応じた健康管理、母子保健、学校保健について説明できる。 16 成人保健、老人保健、生活習慣病とその予防について説明できる。 17 精神保健、虐待、いじめ等の社会病理、異状死等について説明できる。 18 産業保健、職業病、健康管理について説明できる。 19 個人や集団、地域の健康増進活動について説明できる。 20 保健行政に関わる種々の法規、医療監視等について説明できる。 21 医療経済について概説できる。 22 災害医療、救援医療について説明できる。 23 薬害の歴史、実状について説明できる。 24 医療人としての倫理をふまえた薬害防止についての方策を提示できる。 25 公衆衛生の理念を実現させる方法について、自らの意見を述べることができる。 |
授業時間外の学習に関する事項 | 衛生学・公衆衛生学は、社会情勢と連動します。今社会でどのようなことが問題となっているのかを知るために、新聞やニュースから情報を収集しましょう。毎回、授業内容にあったニュース内容を予習として提出してもらいます。社会の動きを知ることで、衛生学・公衆衛生学の理解が深まります。授業終了後は教科書の該当箇所をよみ、理解を深めましょう。 |
教科書 |
1) 鈴木庄亮 シンプル衛生・公衆衛生学2025 南江堂 2025年 2) 講義配布資料 |
参考文献・その他資料 |
1) 国民衛生の動向2024-25 厚生統計協会 2024年 2) 柳川洋 公衆衛生マニュアル2025 南山堂 2025年 その他、講義内で提示する。 |
成績評価方法 |
通常点:講義への参加状況 7% 中間評価:中間付近で理解度を確認するための小テストまたは課題を行う 13% 筆記試験:学期末に行う 80% 【再受験の取扱:有、 出席時間数要件:2/3以上】 |
担当教員から |
現在は、公衆衛生学、予防医学の時代です。人間集団をとりまく環境の健康への影響から疾病予防、地域の健康増進に至るまで幅広い知識を身につけ、健康を守るための人間の組織的な活動のあり方を医療職の将来の姿として学んでください。そのため、それぞれの分野の第一線で活躍されている先生に非常勤講師として講義をお願いしています。幅広い公衆衛生学の中で各講義がどの分野に該当し、医療職としてどのように活用できるかを考えながら受講してください。保健・医療・福祉を科学的、総合的に学習していきますので、社会情勢を把握することも必要になりますので、ニュースなどをよく見るようにしましょう。なお、非常勤講師の先生のご都合で内容・順序がシラバスと異なる場合があります。 授業の一部は遠隔授業となります。詳細は授業計画で確認してください。 オンライン授業の出席確認方法は以下の通りとします。 ・リアルタイムの場合:授業中に名簿に氏名を自筆する。 ・オンデマンドの場合:Cloud Campusでの学修終了時間が履修期間内であれば出席、学修開始時間のみが履修期間内であれば遅刻とする。 質問などがありましたら、研究室4または実習棟2、1階の公衆栄養研究室まで。外部の先生への質問は回答をいただくまで時間がかかるときがあります。来室する際は事前にメールなどで在室状況を確認してください。 ★青木正志(茨城県立中央病院 医療安全管理対策室看護師長) ★木原朋未(筑波大学 医学医療系 社会健康医学 助教) ★菅原民枝(国立感染症研究所 感染症疫学センター 主任研究員) ★高橋遥一郎(筑波大学 筑波大学医学医療系 法医学 教授) ★花開孝宏(株式会社ワイツファーマ 薬事部長) |
受講条件 | 特になし |
実務経験を有する担当教員 |
藤岡寛 看護師および保健師としての実務経験から母子保健、学校保健についての授業を行う。 木原朋未 産業医としての実務経験から産業保健の授業を行う。 青木正志 災害地での医療活動の実務経験(DMAT等)から災害医療の授業を行う。 花開孝宏 医療機関や薬局での薬剤師としての実務経験から薬害の授業を行う。 |
回 /Times |
時間 /Time |
授業内容 /Methods and contents |
授業の到達目標 /Attainment Target |
担当教員 /Instructor |
教授・学習法 /Learning Method |
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1 | 2 | 公衆衛生学の概念 【歴史、疾病の進展と予防の段階】 公衆衛生の歴史 【健康問題の変遷】 人間を取り巻く環境の健康への影響【健康と環境】 |
1・ 2・ 3・ 5・ 19・ 20 | 桜井 | 講義 |
2 | 2 | 人口・保健統計 【人口静態、人口動態、死亡統計、統計指標、各種保健統計調査】 |
4 | 桜井 | 講義 |
3 | 2 | 疫学の考え方と事例 【疾病解明の方法論、健康管理と健康増進、集団検診、栄養、生活習慣病、一次・二次・三次予防など】 | 3 | 桜井 | 講義 |
4 | 2 | 環境保健 1)物理・化学的環境 (大気、空気と健康、浄水・下水、水質汚濁と健康) 2)生活環境衛生【住居、廃棄物など】 |
5・ 6・ 7・ 12・ 14 | 桜井 | 講義 |
5 | 2 | 感染症とその予防対策① 【感染症の成立、感染症法、感染予防対策、感染症サーベイランス、医療関連感染とその予防、予防接種】 | 3・ 7・ 9・ | 桜井 | 講義 |
6 | 2 | 感染症とその予防対策② 【結核の現状と対策、HIVとAIDSの現状と対策、その他今後対応が必要となる感染症への対策】 | 7・ 9 | 桜井 | 講義 |
7 | 2 | 食品保健① 【食品衛生法、食中毒対策、食品の安全性、食品添加物】 | 10 | 桜井 | 講義 |
8 | 2 | 食品保健② 【公衆栄養、国民健康・栄養調査、食事摂取基準、健康日本21(第2次)】(中間評価) | 11 | 桜井 | 講義 |
9 | 2 | ライフサイクルと健康 1)母子保健【母子保健法、健やか親子21、母子健康手帳など】 2)学校保健【学校保健安全法、健康教育、学校環境衛生、感染予防】 |
13・15・ 25 | 藤岡 | 講義 |
10 | 2 | ライフサイクルと健康(遠隔授業:リアルタイム) 3)産業保健【社会的環境と健康産業保健、労働環境、労働災害、職業病、労働安全衛生法】 |
5・ 8・ 18・ 25 | ★木原 | 講義 |
11 | 2 | ライフサイクルと健康 (遠隔授業:リアルタイム) 4)成人保健、老人保健【生活習慣病の予防、特定健診・特定保健指導など】 |
3・ 15・ 16・ 27 | ★木原 | 講義 |
12 | 2 | 医療倫理と薬害【薬害の歴史、薬害の実状、薬害防止への取組み、医療人としての倫理】 | 23・ 24・ 25 | ★花開 | 講義 |
13 | 2 | 法と医、精神保健 【社会病理と対策、異状死、児童虐待防止、精神保健、精神障害、精神保健対策、等】 | 15・17・ 25 | ★高橋 | 講義 |
14 | 2 | 医療経済 【医療保険制度、国民皆保険、医療費、診療報酬、薬価、レセプト】 | 20・ 21 | ★菅原 | 講義 |
15 | 2 | 災害時および緊急時の救援医療 【災害医療、救援医療】 | 22・ 25 | ★青木 | 講義 |