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授業情報/Class Information

2025/02/19 現在

詳細情報へ    授業計画へ << 最終更新日: 2025年2月6日  >>

基本情報/Basic Information

カリキュラム名
/Curriculum
【R4カリキュラム】 授業コード
/Course Code
22142054
授業科目名
/Course Name
放射線物理学 時間数
/Time
30時間
単位数
/Credits
2 必修・選択
/Subject Choice Type
必修
履修年次
/Year
1年 科目区分
/Course Group
専門基礎科目
対象学生
/Target
放射線技術科学科
科目責任者
/Responsible Person
藤崎 達也 他専攻学生の履修
/Other Major Students
担当教員
/Instructor
東條 佳子、宮川 真
開講学期および日時について
の備考
/Notes
前期

開講学期
/Semester Offered
曜日
/Day
時限
/Period
前期 水曜日 1

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詳細情報/Detailed Information

授業の概要 医療に応用される放射線及び放射性同位元素の物理的性質に関する知識を講義及び演習により習得する。主に特殊相対論、量子論、原子と原子核の構造、X線の発生、放射能、放射線と物質との相互作用及び放射線量について取り扱う。
授業のキーワード 授業計画欄の【 】を参照
授業の目的 放射線診療の専門教育を学習するために必要な放射線に関する物理学的基礎について理解する。
授業の到達目標 1  特殊相対論の基本的性質について説明できる。
2  ミクロの世界を支配している物理法則について説明できる。
3  原子と原子核の構造について説明できる。
4  放射性崩壊の基本的性質について説明できる。
5  X線の発見とX線の種類について説明できる。
6  電子の運動を説明できる。
7  X線発生の機序を説明できる。
8  連続X線の物理的意義を説明できる。
9  特性X線とスペクトル系列を説明できる。
10 X線の線質を説明できる。
11 X線の実効エネルギーを説明できる。
12 光子放射線と物質との相互作用について説明できる。
13 電子線と物質との相互作用について説明できる。
14 重荷電粒子と物質との相互作用について説明できる。
15 パイ中間子線と物質との相互作用について説明できる。
16 中性子線と物質との相互作用について説明できる。
17 超音波の特性と送受信について説明できる。
18 核磁気共鳴の原理と信号検出について説明できる。
授業時間外の学習に関する事項 教科書・配布資料・課題問題を利用して予習・復習に努めてください。
教科書 1)鬼塚昌彦 「診療放射線基礎テキストシリーズ 放射線物理学」 共立出版 2019
参考文献・その他資料 1)西臺武弘 「放射線医学物理学 第3版増補」 文光堂 2011
2)多田順一郎 「わかりやすい放射線物理学 改訂3版」 オーム社 2018
3) 丸山浩一他共著 「基礎から学ぶ、医療技術者のための放射線物理学」 医療科学社 2006
成績評価方法 筆記試験により行う
 【再受験の取扱:有、 出席時間数要件:2/3以上】

担当教員から 放射線物理学では、主に放射線や放射能に関する物理学的基礎の理解を目的としています。物理学の基礎を理解しておくと同時に自己学習を心がけてください。
授業計画に沿って進めますが、内容を一部変更することもあります。また、本科目は講義ですので、2/3以上の出席率が必要です。
連絡方法:e-mailで藤崎まで連絡してください。
受講条件
実務経験を有する担当教員 藤崎 達也、東條 佳子、宮川 真
診療放射線技師として病院での診療経験を活かして、放射線物理学について、技師として必要な知識習得を目指した授業を行う.

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授業計画詳細情報/Class Schedule Details


/Times
時間
/Time
授業内容
/Methods and contents
授業の到達目標
/Attainment
Target
担当教員
/Instructor
教授・学習法
/Learning
Method
1 2 特殊相対論の基礎【光速度の不変の原理、ローレンツ変換、ローレンツ収縮、とその物理的性質、質量とエネルギーの等価性、静止エネルギー】 1 東條 講義
2 2 量子論の基礎【プランクの輻射の式、光の粒子性と波動性、粒子の波動性、物質波、波動力学】 2 東條 講義
3 2 原子の構造【ラザフォードの原子模型、ボーアの水素原子模型、スペクトル系列、軌道電子のエネルギー準位、軌道電子の量子数】 3 東條 講義
4 2 原子核の構造【原子核の構成粒子、原子核の結合エネルギーと質量欠損、中性子過剰、核スピン】 3 東條 講義
5 2 放射性崩壊【放射能、崩壊形式、崩壊の法則、崩壊定数、放射平衡】 4 東條 講義
6 2 X線の種類と発生【X線の定義と種類、X線の発生機序、熱電子、クルークス管、クーリッジ管、制動放射線、デュエン-ハントの法則】 5〜9 藤崎 講義
7 2 光子と物質との相互作用(Ⅰ)【トムソン散乱、レィリー散乱、光電効果】    12 藤崎 講義
8 2 光子と物質との相互作用(Ⅱ)【コンプトン散乱、電子対生成、3電子生成、光核反応】    12 藤崎 講義
9 2 X線束の性質【減弱法則と減弱係数、X線の線質、半価層、平均自由行程、X線の実効エネルギー】 10・11 藤崎 講義
10 2 X線のエネルギー吸収【X線の線量と単位、2次X線と2次電子、組織における吸収と実効原子番号】   12 藤崎 講義
11 2 電子線と物質との相互作用【弾性散乱、衝突損失、放射損失、チェレンコフ放射線、減弱曲線と飛程】 13 藤崎 講義
12 2 中性子線と物資との相互作用【中性子の種類、相互作用の種類、熱中性子、中性子捕獲、減弱と吸収】 16 宮川 講義
13 2 重荷電粒子線と物質との相互作用(Ⅰ)【ベーテ・ブロッホの式、ブラッグ曲線、阻止能、飛程】 14 宮川 講義
14 2 重荷電粒子線と物質との相互作用(Ⅱ)【陽子線、重イオン線、比電離とW値、パイ中間子線と物質との相互作用】 14・15 宮川 講義
15 2 超音波と核磁気共鳴【超音波の性質、超音波の送受信、核磁気共鳴の原理、信号検出】 17・18 東條 講義