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2025/02/19 現在 |
詳細情報へ 授業計画へ | << 最終更新日: 2024年11月1日 >> |
カリキュラム名 /Curriculum |
【R4カリキュラム】 | 授業コード /Course Code |
22152043 |
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授業科目名 /Course Name |
作業科学 | 時間数 /Time |
30時間 |
単位数 /Credits |
1 | 必修・選択 /Subject Choice Type |
必修 |
履修年次 /Year |
1年 | 科目区分 /Course Group |
専門基礎科目 |
対象学生 /Target |
理学療法学科 , 作業療法学科 | ||
科目責任者 /Responsible Person |
伊藤 文香 | 他専攻学生の履修 /Other Major Students |
|
担当教員 /Instructor |
齋藤さわ子、真田育依 | ||
開講学期および日時について の備考 /Notes |
・作業療法学科:必修 ・理学療法学科:選択 |
開講学期 /Semester Offered |
曜日 /Day |
時限 /Period |
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前期 | 金曜日 | 3 |
授業の概要 |
この科目の作業とは、『文化の語彙の中に見出すことができる日常的な活動の一群』と定義づけられる。この科目では、特に作業が人の健康とどのように関連しているかを学習する.この学問は、人を作業的存在と捉える。人は何か作業をしたいという欲求があり、また作業をする権利を有し、作業をすることによって、自分自身がどのような存在か決まっていくという考え=作業的存在が前提となり、人と作業と健康について追求する学問である.近年において、地震や放射能汚染、感染症など大規模な災害の発生が人の作業が制限する例がある.これらの災害によって人の作業は制限を受け、健康や生活、人生に直接的に影響を及ぼしている.また、テクノロジーの発展は人の作業のやり方に根本的な変革をもたらす.テクノロジーの発展は人の作業の変化させ、健康や生活、社会的交流に影響を及ぼしている.また、仕事、ゲームなど作業をしすぎることで身体的、精神的、社会的な健康に悪い影響を及ぼすことも問題となっている.このような近年関心が集まっているトピックに対して、人の作業と健康、生活の関連の切り口で議論できる知識を学習する. なお、作業療法学科の学生は、必修科目であり、理学療法学科の学生は選択科目である。 |
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授業のキーワード | 下記の【】の記載に準じます。 |
授業の目的 | 人と健康に関わる専門家として、人が作業をすること、作業を継続して行うこと、またはしないこと、継続できなくなることが、なぜ健康に関連があるのかについての基礎的知識を身につける。 |
授業の到達目標 |
1 作業科学における作業とは何かを説明できる 2 作業科学の学問的成り立ちや位置付けについて説明できる 3 作業的存在という概念を理解できる 4 作業をする主観的経験が、人にとっての作業の重要性(作業の意味)をもたらすことを説明できる 5 作業が、発達・社会や環境への適応・健康や生活の質に及ぼす影響(作業の機能)について説明できる 6 直接的に観察可能な作業の様相(作業の形態)について説明できる 7 作業科学における作業の分析方法について説明でき考えられる 8 人の作業を行う欲求、権利について説明でき、考えられる 9 人の作業を行う欲求、権利が侵された状態(作業的不公正)について説明でき、考えられる 10 作業が人の健康に与える良い側面について説明でき、考えられる 11 作業が人の健康に与える悪い側面について説明でき、考えられる 12 作業のもつ治療的パワーについて説明でき考えられる 13 作業科学の知識を応用した健康への予防的取り組みについて説明できる |
授業時間外の学習に関する事項 | 時間外の学習として、授業の資料を整理し、知識を整理したポートフォリオを作成してください。 |
教科書 | 吉川ひろみ:作業ってなんだろう 第2版 医歯薬出版 |
参考文献・その他資料 |
作業科学、Ruth Zemke&Florence Clark 監訳 佐藤 剛、三輪書店、1999. |
成績評価方法 | 課題レポート(80%)およびポートフォリオ作成(20%)による総合的評価 【再受験の取扱:無、 出席時間数要件:2/3以上】 |
担当教員から | 作業科学(occupational science)は、作業的存在(occupational being)としての人間を研究する新しい社会科学の一分野です。人は、したかった作業がうまくできたり・見つかったり、し続けたい作業が続けられたり、自分で作業を自分で始めたり辞めたりできれば健康促進・維持できる存在です.反対に作業が出来なくなったり、作業をしすぎたり、活動を強制的に無理やりさせられたりすると健康を損なう存在です.このような作業と健康の関連についての基礎知識を作業科学は提供してくれます.作業科学は作業療法の基礎学問として誕生しましたが、同時に一つの基礎学問と位置付けられています。従って、作業科学は他の学問(例えは、心理学、社会学、医学、建築学など)に刺激的を与えることができるだけの知識の蓄積が期待されおり、互いに刺激し合うことが必要です.作業療法学科だけでなく多くの学問領域・学科の人々と知識を共有できることは『作業と健康』というユニークな知識の発展を促進し、多くの人々の健康に貢献できる可能性を高めます.本授業をきっかけとして、自身やこれからみなさんが関わる人々の作業を考え、健康を促進する視点に関心を持つ人が増えることを期待しています。 |
受講条件 | |
実務経験を有する担当教員 | 齋藤さわ子、真田育依、伊藤文香は、いずれも作業科学の知識を有し、作業科学の知識を臨床にも活かした実践経験がある。 |
回 /Times |
時間 /Time |
授業内容 /Methods and contents |
授業の到達目標 /Attainment Target |
担当教員 /Instructor |
教授・学習法 /Learning Method |
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1 | 2 | 作業科学における作業とは【作業科学、作業科学の学問的位置付け、作業の定義、作業の種類】 | 1-2 | 伊藤 | 講義・演習 |
2 | 2 | 作業的存在とは【作業的存在の特性を示す概念Doing/Being/Becoming/Belonging】 | 3 | 伊藤 | 講義・演習 |
3 | 2 | 人にとっての作業の重要性【作業の意味、文化の影響】 | 4-5 | 伊藤 | 講義・演習 |
4 | 2 | 人にとっての作業の重要性【作業の文脈、ライフサイクルと作業の変遷】 | 4-5 | 伊藤 | 講義・演習 |
5 | 2 | 作業が及ぼす影響【作業の機能、発達・社会や環境への適応・心身機能、生活の質】【健康、個人の成長、環境・社会をかえる、歴史をつくる】 | 4-5 | 伊藤 | 講義・演習 |
6 | 2 | 作業科学における作業の分析【作業分析、工程分析】 | 6-7 | 真田 | 講義・演習 |
7 | 2 | 作業科学における作業の分析【作業遂行分析、課題分析】 | 6-7 | 真田 | 講義・演習 |
8 | 2 | 作業科学における作業の分析【作業同士のバランスと健康・主観的幸福】 | 4-5 | 伊藤 | 講義・演習 |
9 | 2 | 人の作業を行う欲求・権利と健康【作業をする権利、作業的不公正】 | 9 | 真田 | 講義・演習 |
10 | 2 | 作業と健康との関連 【感染症と作業―健康との関連】 | 1-12 | 齋藤 | 講義・演習 |
11 | 2 | 作業と健康との関連 【放射線汚染と作業―健康との関連】 | 1-12 | 齋藤 | 講義・演習 |
12 | 2 | 作業と健康との関連 【テクノロジーの発展と作業―健康との関連】 | 1-12 | 伊藤 | 講義・演習 |
13 | 2 | 作業と健康との関連 【依存症(仕事、薬物、ゲーム)と作業―健康との関連】 | 1-12 | 伊藤 | 講義・演習 |
14 | 2 | 作業のもつ治療的パワー【作業の治療力、作業科学と作業療法】 | 1-12 | 伊藤 | 講義・演習 |
15 | 2 | 作業科学の知識を応用した健康への予防的取り組み【Well Elderly Study、ライフスタイル再構築プログラム】 | 1-13 | 伊藤 | 講義・演習 |