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授業情報/Class Information

2025/02/19 現在

詳細情報へ    授業計画へ << 最終更新日: 2025年2月6日  >>

基本情報/Basic Information

カリキュラム名
/Curriculum
【R4カリキュラム】 授業コード
/Course Code
22152005
授業科目名
/Course Name
薬理学 時間数
/Time
15時間
単位数
/Credits
1 必修・選択
/Subject Choice Type
必修
履修年次
/Year
1年 科目区分
/Course Group
専門基礎科目
対象学生
/Target
看護学科 , 理学療法学科 , 作業療法学科 , 放射線技術科学科
科目責任者
/Responsible Person
大坂佳子 他専攻学生の履修
/Other Major Students
担当教員
/Instructor
河野 了
開講学期および日時について
の備考
/Notes
後期後半

開講学期
/Semester Offered
曜日
/Day
時限
/Period
後期 木曜日 5

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詳細情報/Detailed Information

授業の概要 医療従事者は薬物治療を受けている人の治療に従事するため、薬物に関する知識を学ぶ必要がある。薬物の作用や副作用、注意点を理解し、安全な医療を提供できるようになる。
授業のキーワード 授業計画欄の【 】を参照
授業の目的 患者に医薬品を投与するために必要な、薬学的特性を理解する。
授業の到達目標 1  医薬品とはどのようなものか説明できる。
2  医薬品とかかわりある法規のうち、重要な事項について説明できる。
3  医薬品の薬理作用について説明できる。
4  医薬品の副作用、相互作用について、代表的な事項について説明できる。
5  感染症治療の作用機序を理解し、代表的な医薬品の特徴を説明できる。
6  抗がん剤の作用機序を理解し、代表的な医薬品の特徴を説明できる。
7  中枢神経系、末梢神経系に作用する薬物について、その薬理効果と疾患の関係を説明できる。
8  心臓血管系に作用する薬物について、その薬理効果と疾患の関係を説明できる。
9  抗アレルギー薬、抗炎症薬について、その薬理効果と疾患の関係を説明できる。
10  呼吸器系、消化器系、生殖器系に作用する薬物について、その薬理効果と疾患の関係を説明できる。
11  物質代謝に作用する薬物(ホルモン、ビタミン)の役割を理解し、それらと関係のある医薬品の薬効について説明できる。
12  医薬品を患者に正しくかつ効果的に用いるために必要な事項について説明できる。
授業時間外の学習に関する事項 授業内で次回の授業に関する課題を指示するので、テキスト、教科書、参考書等を参照して学修すること。
教科書 1) 吉岡充弘他著「系統看護学講座 専門基礎分野 薬理学」医学書院 2022
参考文献・その他資料 1) 薬が見える vol 1-4、メディックメディア 2020-2023
成績評価方法 筆記試験(80%)を主とし、レポート評価(20%)と合わせて評価する。
 【再受験の取扱:有、 出席時間数要件: 2/3 以上】

担当教員から 医療チームの一員として、対象としているのは、疾患を持った患者さんであることを認識してほしいです。患者さんの十分な治療効果を得るためには、薬物の治療目的、副作用等、薬物の知識を持っていなければ有効な治療効果を得ることは困難です。そのために、薬理学を学び、医療スタッフの一員としてなくてはならないスタッフとなることを願っています。講義は基本的なことに留まりますが、薬理学の基本を学び、考え方を身につけて下さい。
なお、担当教員への質問などの連絡はメール でお願いします。(河野 了:kawanosa@ipu.ac.jp)
受講条件
実務経験を有する担当教員 大坂:麻酔科医として多彩な疾患、投薬を受けた患者様の対応に携わっています。その中でも、医療者として留意すべき点などについてもお話ししたいと思ってます。
河野 了:内科専門医・循環器専門医・集中治療専門医・成人病(生活習慣病)認定管理指導医として急性期から慢性期まで幅広い症例の治療に従事してきました。単なる系統講義ではなく、1. 自己学修の習慣を身につける、2. 対面したプロブレムを明確にできる、3. 科学的根拠に基づいた論理的思考を元に問題を解決できる、4. 医療チームの一員として、集団の中で協調性・積極性を発揮できるようになる、ことを目標として講義を組み立てるようにします。

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授業計画詳細情報/Class Schedule Details


/Times
時間
/Time
授業内容
/Methods and contents
授業の到達目標
/Attainment
Target
担当教員
/Instructor
教授・学習法
/Learning
Method
1 1 薬理学の概念、薬理作用
【薬理学、薬の使用目的、薬力学】
1・3 大坂 講義
2 2 薬理学の概念、薬理作用、薬効に影響を及ぼす要因、薬の有害作用、薬の適応
【日本薬局方、麻薬及び向精神薬取締法、毒薬、劇薬、普通薬、麻薬覚醒剤、受容体、初回通過効果】 生物学的半減期、薬用量、拮抗、薬物相互作用、耐性、薬物アレルギー、薬物依存】
2~4 大坂 講義
3 2 末梢神経系に作用する薬物、中枢神経系に作用する薬物
【神経伝達物質、交感神経系、副交感神経系、アドレナリン作動薬、α遮断薬、β遮断薬、コリン作動薬、アセチルコリン、抗コリン作動薬、筋弛緩薬、局所麻酔薬、全身麻酔薬、催眠薬、抗不安薬、ベンゾジアゼピン系、GABA受容体、抗精神病薬、抗うつ薬、パーキンソン症候群治療薬、抗てんかん治療薬、麻薬性鎮痛薬、モルヒネ】
7・12 大坂 講義
4 2 心臓・血管系に作用する薬物
【ジギタリス、うっ血性心不全、狭心症治療薬、抗不整脈薬、抗高血圧薬、アンギオテンシン変換酵素阻害薬、カルシウム拮抗薬、利尿薬】
8・12 大坂 講義
5 2 抗感染症薬、抗がん薬、免疫治療薬
【化学療法薬、薬物感受性と耐性、抗菌スペクトル、抗生物質・抗菌薬の種類と作用機序、抗がん剤の種類と作用機序、免疫抑制薬】  
5・6・12 河野了 講義
6 2 呼吸器・消化器に作用する薬物、 治療薬としてのビタミン
【気管支喘息治療薬、鎮咳薬・去痰薬、消化性潰瘍治療薬、胃酸分泌を抑える薬物、プロトンポンプ阻害薬、H2遮断薬、ヘリコバクター・ピロリ菌、制吐薬、下剤と止痢薬】  
10・11・12 河野了 講義
7 2 アレルギー・炎症に対する薬物
【抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬、H1遮断薬、H2遮断薬、炎症、プロスタグランジン、非ステロイド性抗炎症薬、ステロイド性抗炎症薬、副腎皮質ホルモン、副腎皮質ステロイド、関節リウマチ治療薬、痛風治療薬、子宮収縮薬、性ホルモン】
9・12 大坂 講義
8 2 物質代謝に作用する薬物、救急時に使用される薬物、 生殖器に作用する薬物
【糖尿病治療薬、インスリン、経口血糖降下薬、甲状腺ホルモン、バセドウ病治療薬、下垂体ホルモン、ビタミン製剤、救急蘇生法における薬物治療、薬物中毒、解毒薬、女性ホルモン、男性ホルモン、子宮収縮薬、前立腺肥大治療薬】
10・11・12 大坂 講義