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授業情報/Class Information

2025/02/19 現在

詳細情報へ    授業計画へ << 最終更新日: 2024年12月13日  >>

基本情報/Basic Information

カリキュラム名
/Curriculum
【R4カリキュラム】 授業コード
/Course Code
22151067
授業科目名
/Course Name
社会学 時間数
/Time
30時間
単位数
/Credits
2 必修・選択
/Subject Choice Type
選択
履修年次
/Year
1年 科目区分
/Course Group
基礎科目
対象学生
/Target
看護学科 , 理学療法学科 , 作業療法学科 , 放射線技術科学科
科目責任者
/Responsible Person
才津 芳昭 他専攻学生の履修
/Other Major Students
担当教員
/Instructor
開講学期および日時について
の備考
/Notes

開講学期
/Semester Offered
曜日
/Day
時限
/Period
前期 金曜日 2

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詳細情報/Detailed Information

授業の概要 私たちの社会には、一般に「常識」と呼ばれるものの見方や考え方が数多く存在します。「常識」は道徳やモラルとして私たちの「良識」を形成し、秩序ある社会の実現に寄与していると評価することもできます。しかし一方で、人々の思考や行動を固定し、社会的現実を隠蔽する「神話」と化したものも少なくありません。そうした神話を毎回一つずつ取りあげ、その妥当性を批判的かつ自省的に検討していくのが、この授業の目標です。検討の過程で社会学の基礎概念や理論、モデル等も随時紹介します。
授業のキーワード 授業計画欄の【 】を参照。
授業の目的 社会学的な視点や概念を理解し、柔軟な発想や思考力を身につける。
授業の到達目標 1  社会学的なものの見方を理解する。
2  社会学の基礎概念や理論、モデルを説明する。
3  社会の常識や支配的なものの見方を疑う姿勢を身につける。
授業時間外の学習に関する事項 教科書はありませんが、参考文献を毎回、多数紹介します(下記の参考文献・その他の資料以外)。関心のある文献が見つかったら、読んでみてください。
教科書 特に指定しません。
参考文献・その他資料 ①駒井洋編、『自己実現社会』、有斐閣、1987
②『現代思想 特集・病院都市』、青土社、1993
③奥山真知・田巻松雄編、『20世紀末の諸相』、八千代出版、1993
④大谷信介編、『問題意識と社会学研究』、ミネルヴァ書房、2004
⑤森下伸也ほか著、『パラドックスの社会学』、新曜社、1989
⑥ランドル・コリンズ著、『脱常識の社会学』、岩波書店、1992
⑦伊藤公雄・橋本満編、『はじめて出会う社会学』、有斐閣、1998
⑧友枝敏雄ほか著、『社会学のエッセンス 増補版』、有斐閣、2007
⑨NHK「7年ごとの記録・35歳になりました」、2021
   *①~⑧の文献は本学の図書館に所蔵されています。
   *①~④の文献には才津のオリジナルの論文が所収されています。
成績評価方法 毎回授業の最後に小レポート(筆記式)を書いて提出してもらいます。すべての授業が終了後、期末試験を実施します(筆記試験、持ち込み不可)。それらを総合して評価します。【再受験の取扱:有 出席時間数要件:2/3以上】
 
担当教員から 基本的には授業計画に沿って進めますが、内容や日程を多少変更することもあります。授業は原則として対面式で進める予定ですが、新型コロナ等の感染状況によっては、遠隔式に変更することもあります。オフィス・アワーは特に設けていませんが、面会を希望する場合は、必ず事前に予約をお願いします。 連絡先:才津芳昭 研究室17 E-mail : saitsu@ipu.ac.jp
受講条件 小レポートも期末試験も、評価の基準として、文章力を重視します。
実務経験を有する担当教員

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授業計画詳細情報/Class Schedule Details


/Times
時間
/Time
授業内容
/Methods and contents
授業の到達目標
/Attainment
Target
担当教員
/Instructor
教授・学習法
/Learning
Method
1 2 プロローグ:社会学とは? 
 【社会とは? 社会問題、問題意識≠動機、現実主義・懐疑主義・相対主義、常識と神話、本学での留意点】  
1~3 才津 講義
2 2 神話1 「本当の自分」はどこかに存在する。
 【自己と他者、役割、アイデンティティ、複合的アイデンティティ、マイルドヤンキー】  
1~3 才津 講義
3 2 神話2 個々人が合理的に行動すれば、社会全体も合理的になる。
 【合理性、合理的選択理論とゲーム理論、囚人のジレンマ、合理的な愚か者、競争社会のイデオロギー】
1~3 才津 講義
4 2 神話3 人間を働かせる動機は何よりお金である。
 【功利主義、科学的管理法、人間関係論、自己実現理論、 モチベーション3.0】
1~3 才津 講義
5 2 神話4 近代化によって核家族化が進んだ。
 【家族、核家族≠小家族、近代家族≠現代家族、家族の多様化】
1~3 才津 講義
6 2 神話5 ネットワーク社会は集団主義を弱める。
 【集団、ネットワーク、弱い紐帯/強い紐帯、社会関係資本、ネット心中、つながらない権利、忘れられる権利】
1~3 才津 講義
7 2 インターミッション:社会学と調査・・・ビデオ学習
 【個人と家族、ライフヒストリー、追跡調査法・パネル調査法】
1~3 才津 講義
8 2 神話6 仮想現実は本当の現実ではない。
 【複数のリアリティ、虚実皮膜論、メディアはメッセージ、強力効果説と限定効果説、、メディアの衰退】
1~3 才津 講義
9 2 神話7 社会現象の予測がはずれるのは、社会科学が自然科学より遅れているからだ。
 【予測、因果論、予言の自己成就/自己破壊、意図せざる結果】
1~3 才津 講義
10 2 神話8 科学技術は中立であって、問題が起きるのは、人間もしくは使い方に原因があるからだ。
 【科学、技術、科学・技術、テクノサイエンス、価値中立神話、クランツバーグの法則】
1~3 才津 講義
11 2 神話9 科学が進歩すれば宗教は衰退する。
 【物質的豊かさと精神的豊かさ、オカルト・ブーム、新宗教と新新宗教、オウム事件、事実と当為】
1~3 才津 講義
12 2 神話10 男女の差は、結局のところ、生物学的に決まる。
 【セックス、ジェンダー、セクシュアリティ、フェミニズムの興隆と衰退、性の多様化】
1~3 才津 講義
13 2 神話11 身体は社会や環境から独立した実体である。
 【時間と空間、身体技法、ハビトゥスとプラティーク、ナンバ走り、アフォーダンス、生態学的視覚論】
1~3 才津 講義
14 2 神話12 犯罪の原因は何より犯罪者個人にある。
 【逸脱行動、統制理論、緊張理論、ラベリング理論、スティグマ理論、構築主義、「悪」の消滅】 
1~3 才津 講義
15 2 神話13 権力は「悪い」「強者」が生み出すものである。
 【権力と支配、支配の正当性、水戸黄門型権力、生-権力、パノプティコン、帝国主義の復活】
1~3 才津 講義