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2025/02/19 現在 |
詳細情報へ 授業計画へ | << 最終更新日: 2025年2月6日 >> |
カリキュラム名 /Curriculum |
【R4カリキュラム】 | 授業コード /Course Code |
22151001 |
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授業科目名 /Course Name |
基礎生物学 | 時間数 /Time |
30時間 |
単位数 /Credits |
2 | 必修・選択 /Subject Choice Type |
選択 |
履修年次 /Year |
1年 | 科目区分 /Course Group |
基礎科目 |
対象学生 /Target |
看護学科 , 理学療法学科 , 作業療法学科 , 放射線技術科学科 | ||
科目責任者 /Responsible Person |
内田 敦子 | 他専攻学生の履修 /Other Major Students |
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担当教員 /Instructor |
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開講学期および日時について の備考 /Notes |
開講学期 /Semester Offered |
曜日 /Day |
時限 /Period |
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前期 | 火曜日 | 5 |
授業の概要 | ウイルス、PCR検査など、COVID19感染拡大により、専門的な生物学用語が日常的に使用されるようになりました。しかしその意味が理解できているかと言われると自信がないという人が多いのではないでしょうか。将来医療関係の仕事に就かれる皆さんには、是非知っておいてほしい基礎的な生物学的知識を中心に、医療関連の職種において必要不可欠な「生命とは何か?」という設問について、より発展的な知識を学ぶことを目標に学習していきます。生命の基本となる細胞とその活動についてより深く理解するとともに、遺伝子診断や遺伝子治療、さらには再生医療などの先端バイオ医療技術についても理解できるよう、最新の細胞生物学や分子遺伝学についても理解できるよう授業を進めていきます。 |
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授業のキーワード | 授業計画内の【 】を参照 |
授業の目的 | 専門科目の理解に必要不可欠な生物学の基本的な知識を理解する。さらに、医療現場に導入されつつある先端バイオ技術に対応できるように、細胞生物学や分子生物学についての基礎的知識を習得し、生命現象の基本を理解することを目指す。またこの学習を通して、豊かな人間性を育み、多様な価値観に対し柔軟に対応できる能力を育成する。 |
授業の到達目標 |
1. 生命とは何かということに答えることができる 2. 細胞とは何か。細胞構成成分について説明でき、構造、役割を説明することができる 3. 蛋白質の構造と機能を理解し、タンパク質の働きにより生み出される生体内メカニズムについて説明できる 4. 遺伝、染色体、といった基本的な言葉の意味を理解し、説明することができる 5. 細胞分裂の過程を理解し、その時に起こるDNA複製、分配について説明することができる 6. DNAからタンパク質が作られるまでのセントラルドグマの概念を理解し、説明することができる 7. 転写調節の仕組みを理解し、発生段階における転写調節制御、並びに疾病との関連性についても説明することができる 8. 細胞分裂、細胞増殖、細胞死、がんとは何かについて、説明することができる 9. 発生と分化の基本的なメカニズムを説明することができる 10. ES細胞、iPS細胞とは何かを説明することができ、それらを用いた再生医療などの技術の基本を説明することができる 11. 細胞情報伝達とは何か、またその伝達機構が制御する様々な生体内の仕組みを説明することができる 12.ホメオスタシスとは何か、またその重要性を説明することができる 13.免疫機構について理解し、生体防御のメカニズムを説明することができる 14.タンパク質の一生について説明することができる |
授業時間外の学習に関する事項 | 授業で学習した内容についての課題を出しますので、それを毎回提出してください。またその課題をもとに復習を行うようにしてください。毎回授業中に行う小テストは、前回の授業の習熟度を測るために行うものなので、その小テストを通して、学習内容の習熟度を各自確認するようにしてください。小テストの合計点は成績に影響します。授業中、クラウドキャンパスで、授業に関連する動画や読み物を紹介するので、それらを利用して、授業で学ぶ内容の概要を把握しておくと、授業の理解が深まります。 |
教科書 |
赤坂甲治 著 「新しい教養のための生物学」改訂版 裳華房 道上達男 著 「基礎からスタート 大学の生物学」 裳華房 どちらか一冊を用意してください |
参考文献・その他資料 |
嶋田正和 他 編 「生物図録-視覚でとらえるフォトサイエンス」 数研出版 吉田勝利 「スクエア最新図解生物」 第一学習社 長野 敬 他 著 「サイエンスビュー生物総合資料」 実務出版 これら3冊は高校生物の資料集です。図説が充実しており、一冊手元にあると参考になります 中村桂子 他 (翻訳) 「Essential細胞生物学」 南江堂 吉村成弘 著 「大学で学ぶ 身近な生物学」 羊土社 北口哲也 他 著 「みんなの生命科学」第2版 化学同人 上記の本が難しすぎると感じる人は以下の本を参考にしてください 八杉貞雄 著 「ヒトを理解するための生物学」 裳華房 白戸亮吉 他 著 「生理学・生化学につながる ていねいな生物学」羊土社 |
成績評価方法 |
毎回授業中に行う小テスト(15%)、課題提出(15%)、中間レポート(10%)、および期末試験(60%)で評価する。点数配分は学習習熟度により、若干変動する可能性があります。欠席は1/3まで認められますが、欠席により課題提出ができない、小テストを受けられないことが生じますので、その場合は、公欠などの理由がない限り、得点が得られません。したがってその結果として、出席率が悪ければ成績に影響が出ます。場合によっては、規定時間内の欠席日数でも単位の取得に関係してくることもあります。 【再受験の取り扱い:有、ただしこの科目の評価は小テスト、途中の課題提出などが影響しますので、再受験の場合は単位取得が通常履修より難しくなります 出席時間数要件:2/3以上】 |
担当教員から |
生命の特徴と細胞の機能について考え、最終的に生物界におけるヒトについて学ぶことを目標に、遺伝子診断、遺伝子治療、および再生医療などの最先端の知識の理解するための基礎知識を身に着けてください。 医療従事者として必要な、多くの基礎知識を習得するため、授業前にその日の授業に関連する知識として役立ちそうな情報を提供しますので、予習するようにしてください。また講義で使用する資料は、復習用として授業後大学のウェブサイトで配布しますので、復習に役立ててください。授業内容については学習者の理解レベルによって変更する可能性があります。 |
受講条件 | 受験科目として生物を選択しなかった人、高校で生物をほとんど学習していない学生対象の授業です。高校で生物基礎しか履修していなかったり、文系出身者で生物を初めて受講する学生が、医学を学ぶ上での根幹となる部分に焦点をあて授業を進行しますので、今まで生物学集の経験がない方は、是非受講してください。またすでに学習の経験のある方は、「生命科学」受講をお勧めします。単位については学習を補助するための課題が毎回提出されますので「生命科学」よりこちらの科目の方が単位を取得しやすいということはありません。 |
実務経験を有する担当教員 |
回 /Times |
時間 /Time |
授業内容 /Methods and contents |
授業の到達目標 /Attainment Target |
担当教員 /Instructor |
教授・学習法 /Learning Method |
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1 | 2 | 生物とは何か?(序章) 生命科学を学ぶことの意味を理解し、生物の共通性と多様性を理解する |
1 | 内田 | 講義 |
2 | 2 | 細胞-生物をつくる単位 細胞の基本構造を理解し、細胞を区切る細胞膜、細胞質気質内の細胞小器官の働きについて学習する。 【水、有機化合物 (炭水化物 脂質 タンパク質 核酸)、無機塩類、細胞膜、細胞小器官】 |
2 | 内田 | 講義 |
3 | 2 | 蛋白質−生物をつくる材料 タンパク質の基本的構造と特徴、ならびにタンパク質の機能を理解し、酵素反応など、生命維持のため、生体内行われる様々な反応を理解する【タンパク質の高次構造、変性】 |
3 | 内田 | 講義 |
4~5 | 4 | DNAとゲノムー生物を生み出す情報 DNAの基本構造と細胞分裂時に起こるDNA複製、分配を理解する 【細胞分裂、細胞周期、DNA複製、分配】 |
4・5・8 | 内田 | 講義 |
6~7 | 4 | DNAから蛋白質が作られるまでー細胞がゲノム情報をよみとる仕組み【DNAの転写・翻訳(セントラルドグマ)、転写調節、ゲノム】 | 6・7 | 内田 | 講義 |
8 | 2 | 細胞骨格・細胞接着・細胞運動-体を支え、動かす仕組み 【細胞骨格、細胞外マトリックス、細胞接着、モーター蛋白】 |
2・3・8 | 内田 | 講義 |
9 | 2 | 細胞の情報伝達-細胞が情報を得る方法 【シグナルトランスダクション、G蛋白、レセプター、核移行シグナル】 |
11 | 内田 | 講義 |
10 | 2 | 細胞内輸送ー作られたタンパク質はその後どうなる? 【タンパク質の輸送、翻訳後修飾、エンドサイトーシス、エクソサイトーシス】 |
14 | 内田 | 講義 |
11 | 2 | 発生と分化-生物はどう作られるか 【生殖、発生、細胞死、分化、脱分化、再生、ES細胞、iPS細胞】 |
9・10 | 内田 | 講義 |
12~14 | 6 | 内部環境の維持(ホメオスタシスー恒常性の維持)の仕組みと生体防御のメカニズム(免疫系システムの理解)について【恒常性、フィードバック、一次免疫、二次免疫】 | 12・13 | 内田 | 講義 |
15 | 2 | まとめー生命を維持する仕組みを理解し、医療との関連性について考える | 1~14 | 内田 | 講義 |