| 授業科目名:【H14カリキュラム】法と人権(6404) | 担当教員:三井英紀 |
| 開講学期および日時: 前期前半 月曜日 2時限 | 2年次[選択] 1単位 15時間 |
| 今日、憲法によって多くの人権が保障されていることは周知の事実である一方、わたしたちは、権利や自由をあまり意識せず日々の生活を送っています。しかし、現実の社会においては、ある者が他者の権利や自由を侵害し、それが大きな社会問題となっている場面も少なくなく、そうした状況は医療現場においても例外ではありません。 この授業においては、まず憲法の保障する様々な基本的人権について概観した上で、特に、「自己決定権」と「人間の尊厳」が重要視される医療現場における人権問題について検討していくこととします。 |
| 1 市民社会において、最低限度必要とされると思われる法律的知識を習得し、さらに、人権についての基本的事項を理解することを通じて、法的な論理的思考方法を取得する。 2 現代社会で問題となっている新しい人権の問題、新しい法律問題について検討し、また、特に法と医療とが交錯する問題について重点的に考察することを通じて、医療従事者として必要な人権に関する法的思考能力とバランス感覚を習得・涵養する。 |
| 1 法とは何か。その意味と働きを知り、法を実現するシステムについての理解を深める。 2 人権の意味を理解し、人権が保障されるようになった歴史的展開を知る。 3 人権の現代的展開を理解し、現代社会における人権の意味、問題点を考える。 4 人権を保障するための社会の仕組み、とくに法的枠組について理解する。 5 対立する利益の調整という視点を考える。 6 導かれた結論の社会的妥当性を考える。 7 裁判例を通じて、現代社会における法と医療との新しい問題を考える。 8 法的思考,すなわち問題発見とその論理的解決、解決策の提示と説得という基本的姿勢を身につける。 |
| 回 | 時間 | 授業内容 | 行動目標 | 担当教員 | 教授・ 学習法 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 1 社会と法 【社会規範、法の意義と種類、法と道徳】 | 1 | 三井 | 講義 |
| 2 | 2 | 2 市民社会と人権(人権の成立) 【権利と義務、個人の尊厳、基本的人権の保障、近代民主制の成立と人権の保障、人権の保障と自由・平等、人権の分類、新しい人権(社会権)】 | 2~4 | 三井 | 講義 |
| 3 | 2 | 3 医療と人権 【患者の権利、自己決定権、幸福追求権、Quality of Life、人間の尊厳、セカンド・オピニオン、患者アドボカシー】 | 3.5,6,8 | 三井 | 講義 |
| 4 | 2 | 4 医療と人権の交差点1 【インフォームド・コンセント、患者の同意、説明義務、知る権利、輸血拒否】 | 3,5~8 | 三井 | 講義 |
| 5 | 2 | 5 医療と人権の交差点2 【安楽死、尊厳死、終末期医療、リビング・ウィル】 | 3,5~8 | 三井 | 講義 |
| 6 | 2 | 6 医療と人権の交差点3 【医療事故、医療過誤、民事責任、刑事責任】 | 3,5~8 | 三井 | 講義 |
| 7 | 2 | 7 医療と人権の交差点4 【看護過誤、リスク・マネジメント】 | 3,5~8 | 三井 | 講義 |
| 8 | 1 | 8 筆記試験等 | 三井 |
| 全講義終了時に筆記試験を行って評価します。 【再受験の取扱:有, 出席時間数要件:2/3以上】 |
| 人間思想の広がりと医療技術の進歩に伴い、医療現場において自己決定権と人間の尊厳が一層重要視されるようになってきています。この授業では、将来、医療に携わるであろう受講者の皆さんと人権の重要性と、そこから派生する医療現場における諸問題を共に考えていければよいと思っています。 なお、基本的には授業計画に沿って進めますが、内容を一部多少変更することもあります。 |