授業科目名:【H21カリキュラム】社会学(1035)

担当教員:才津芳昭 

 

開講学期および日時:
  前期  金曜日   2時限

1年次[選択]  2単位  30時間


(
授業概要)

 私たちの社会には、一般に「常識」と呼ばれるものの見方や考え方が数多く存在します。「常識」は道徳やモラルとして私たちの「良識」を形成し、秩序ある社会の実現に寄与していると評価することもできます。しかし一方で、人々の思考や行動を固定し、社会的現実を隠蔽する「神話」と化したものも少なくありません。そうした神話を毎回一つずつ取り上げ、その妥当性を批判的に検討していくのが、この授業の目標です。検討の過程で、社会学の基礎概念や理論、モデル等も随時紹介します。


(
教育目標)

社会学的な視点や概念の理解を通じて、社会現象に対する柔軟な発想や思考性を身につける。


(
行動目標)

1 社会学的なものの見方を理解する。
2
 社会学の基礎概念や理論、モデルを説明する。
3
 社会の常識や支配的なものの見方を疑う姿勢を身につける。


(
授業計画)

時間

授業内容

行動目標

担当教員

教授・
学習法

1

2

プロローグ:社会学とは何か。  【社会問題、問題意識、現実主義、懐疑主義、相対主義、常識、神話】

13

才津

講義

2

2

神話1 「本当の自分」はどこかに存在する。  【鏡の中の自己、IMe、役割葛藤、複合的アイデンティティ】

13

才津

講義

3

2

神話2 合理的な行為を個々人ができれば、社会全体も合理的になるはずだ。  【合理的選択理論、ゲーム理論、囚人のジレンマ、合理的な愚か者】

13

才津

講義

4

2

神話3 社会現象の予測がはずれるのは、科学が遅れているからだ。  【予測、因果論、予言の自己成就/自己破壊、意図せざる結果】

13

才津

講義

5

2

神話4 科学技術は中立であって、悪いのは人間もしくは使い方である。  【科学、技術、科学技術、価値中立神話、クランツバーグの法則】

13

才津

講義

6

2

神話5 メディアは情報を伝達するための手段である。  【メディアはメッセージ、アジェンダ・セッティング論、沈黙の螺旋理論、涵養分析】

13

才津

講義

7

2

神話6 近代化によって核家族化が進んだ。  【家族、核家族、小家族、ライフスタイル、ネットワーク、構築主義、家族の多様化と同一化】

13

才津

講義

8

2

インターミッション:社会学と調査  【私と家族、反復調査、追跡調査】

13

才津

講義

9

2

神話7 男女の違いは結局のところ、生物学的性差によるものだ。  【セックス、ジェンダー、セクシュアリティ、フェミニズムの興隆と衰退】

13

才津

講義

10

2

神話8 身体は社会や環境から独立した実体である。  【身体技法、ハビトゥス、プラティーク、アフォーダンス、生態学的視覚論】 

13

才津

講義

11

2

神話9 犯罪の原因は何より犯罪者個人にある。  【逸脱行動、統制理論、緊張理論、ラベリング理論、スティグマ理論、構築主義】 

13

才津

講義

12

2

神話10 権力は「強者」が生み出すものである。  【権力、支配、正当性、精神なき専門人、生-権力、パノプティコン】

13

才津

演習

13

2

神話11 野口英世は医学の英雄である。  【野口英世、近代医学、細菌学、ウィルス学、戦争、ナショナリズム

13

才津

講義

14

2

神話12 脳死は人の死である。  【脳死、竹内基準、臓器移植、自己決定神話】

13

才津

講義

15

2

期末試験(論述試験)

13

才津

 


総括的評価

期末試験で評価します。  【再受験の取扱有り。出席時間数要件は2/3以上】  


教科書:
特にありませんが、毎回、資料を配布します。

参考書:


その他資料:


担当教員から

基本的には授業計画に沿って進めますが、内容を多少変更することもあります。 オフィス・アワーは特に設けていませんが、面会を希望する場合は、必ず事前に予約をお願いします。 連絡先:茨城県立医療大学 研究室17 E-mail:saitsu@ipu.ac.jp