修了生のメッセージ

 

4期生 伊東七奈子さん 前橋赤十字病院                             itou.gif

 教育課程での半年間は私のこれまでの人生で忘れられない大切な宝物となりました。それは、同じひとつのものを成し遂げるために集まったかけがえのない仲間との出会いと、その仲間と分かち合った数々の大切な時間です。

 私は脳外科病棟、消化器病センター病棟での看護経験を生かしながら、栄養サポートチームの横断的組織で活動していました。その活動の中で栄養は全ての基本となるもので、食事は誰もが口にするものだということを改めて考えさせられました。私たちは口から食べることを最終目標にして活動しているはずなのに、経管栄養の患者さんが多い現実を知りました。もしも患者さんに最も近い看護師が口から安全に食べさせる術を知っていたら、食べられる患者が少しでも増えるのではないかと思いました。これが認定看護師を目指した私のきっかけです。
 教育課程で私たちを待っていてくれた先生方は同じ志を持ったとても素敵な大先輩でした。4期生は東日本の各地から集まり、喜びと涙の充実した半年間が幕開けしました。厳しさの中にも優しさのあふれるカリキュラムと大学構内にある恵まれた施設や環境で、講義や数多くのグループワークを行うことができました。講義が進むにつれ交流が深まり、気がつくといつも仲間と同じ時間を過ごしていました。進むべき道に戸惑った時や泣きたくなったときも隣に仲間がいました。
 そして東日本大震災に遭遇した時も少ない食べ物と飲み水を仲間と分け合い、仲間のぬくもりや毛布で寒さをしのぎ、恐怖と不安を乗り越えました。私たちはこの上ない経験をすることで、人の本質に触れ、人の強さや優しさ、自分や仲間を信じることを学びました。修了後、各々の施設に戻り、認定看護師になった今、資格の重みを感じ、身の引き締まる思いです。しかし一人ではない、支え合える仲間がたくさんいるからこそ前を向いて少しずつ歩いています。今後も自分の課題を明確にし、目標に向かって頑張っていきたいと思います。
 最後に私自身もっと早く決断すれば良かったと思う気持ちがありました。半年間はあっという間です。迷っている人は思い切って新しい扉を開けてみて下さい。 「人からみたらささいなこと、けれどひとつ成し遂げたその満足が宝物」 ある人から頂いた私のお気に入りの言葉です。皆さんにそっとお裾分けです

 

3期生 永山愛子さん 国立病院機構 水戸医療センター              nagayama.jpg

 私が摂食・嚥下障害看護認定看護師になりたいと思ったのは、 茨城県立医療大学で認定看護師教育課程が開講することを知った看護師3年目のことでした。 6年目になり受験資格を得た私は念願だった教育課程を受験し、無事合格することができました。 教育課程に入学した私は、年齢も経験年数も一番下で、分からないことも多く、もっと経験を積んでからここに来るべきだったと悩んだこともありました。 しかし分からないことはお互いにフォローし、助けてくれる3期生の皆がいました。同期全員が協力して半年間を何とか乗り越え、無事に認定看護師になることができました。

 認定看護師になりたいと思っている経験年数の少ない方!!経験が少なくても、助けてくれる仲間がいます。一人ではありませんし、 分からないことは入学してから学ぶ機会がいくらでもあります。諦めずに、是非挑戦して下さいね。
 認定看護師の資格を取得した今は、言語聴覚士とともに嚥下障害のある患者さんに関わっています。 何から手を付けたらいいか分からずに悩むことも多いですが、患者さん の食べたいという思いをサポートできるよう、 他職種と連携しながら、できることから少しずつ行っていきたいと思っています。

 

2期生 早川貴司さん 福島県立医科大学附属病院                     hayakawa.gif

 全国各地からまったく接点のなかった20人が集まり、新しい土地での生活、座って講義を受けるという慣れないことばかりに、初めは戸惑いもありましたが、徐々にそんなことも感じていられないほど、あっという間に過ぎ去ってしまった半年間でした。講義を聞くたびに、身につける知識の多さやケア方法、アセスメントの深さなどを実感し、今までの自分の看護を振り返り、自分はいったい何をしてきたのか、認定看護師としてやれるのだろうかと不安になり、大変な毎日でした。しかし、先生方や同じ目標を持つ仲間たちに救われながら、無事乗り切ることができ、厳しくも楽しい充実した半年間を過ごせました。

 認定看護師として資格を取得し、患者さんの笑顔にふれる機会は増えましたが、摂食・嚥下障害看護は奥が深く、まだまだうまくいかずに悩んでしまうことばかりです。一人でも多くの方に口から食べる事をサポートできるように、更に知識や経験を積み重ねる必要があると感じています。ぜひ、摂食・嚥下障害看護に興味のある方、一緒にがんばりましょう!

 

1期生 外塚恵理子さん 筑波メディカルセンター病院          IMG_9708.JPG     

 現在、私が勤務している筑波メディカルセンター病院は、地域の中で救命救急センター・地域がん診療拠点病院などの役割を担っています。摂食・嚥下障害看護認定看護師となって2年目が経過しました。

 私が認定看護師教育課程を受講したのは、「看護師が患者と関わることで、患者をよくすることをスタッフ自身が実感してほしい」という思いと、疾患からくる症状のアセスメントと患者の予後予測を踏まえケアに当たれるようにスタッフ教育をしたいと考えたためでした。認定看護師教育課程は学習目標が明確で、整備されたカリキュラムからの知識や技術の学びは大変大きいものでした。
 その中で最も私の宝物となっているのは、同じ目標を持ち半年間共に学び、共に泣きながら語り合った1期生の仲間ができたことです。私自身、子育てとの両立に続けていくことができるのか悩むこともありましたが、諸先生方や支えてくれた同期の仲間がいたからこそ、今の自分があると思っています。
 認定審査に合格し、認定看護師になりましたが、「何かしてやるぞー」という意気込みは実際湧き上がってきたわけではありませんでした。まずは現状を把握し、課題を明らかにするところから少しずつ始めていきました。現在は学習会を通して、スタッフが摂食・嚥下障害について理解すること、そしてスタッフが直接患者さんに援助することで「患者が変化する」ことを実感し、スタッフ自らが摂食・嚥下に対して興味をもってくれることを目標に実践しています。最近では、摂食・嚥下障害のある患者が「食べることができるようになる」ことを実感すると、スタッフからも「看護に対する自信や喜びにつながる」という言葉が聞かれるようになりました。今後は、自分が管理する一般の脳神経外科病棟だけでなく、病棟や在宅ケア、がんセンターや緩和ケアへの介入を拡大させて行きたいと考えています。
これから認定看護師を目指す方へ
 自分が関心をもっていることを追求することは、厳しい中にも充実した日々もあります。関心を持った瞬間が、認定看護師としてのスタートです。