GPAとCAP制

1.GPA制度

(1)GPA制度導入の意義

 平成25年度から,従来の評価方法(A~D)に加えGPA(Grade Point Average)を導入しています。従来の評価では,成績評点が80点の場合も100点の場合も同等に「A」という評語のみで表されていましたが,本制度を導入することにより,成績評点を具体的に反映することが可能となります。

 学生にとって次のようなメリットがあると考えられます。

  • 自分の学習に対する努力の成果をより細かく確認することができる。
  • 単位数を意識しながら計画的な履修を心掛けることにより,効果的な学習が可能となる。

※不合格の場合にはGPが0となるため,最終的なGPA得点に影響することから,学習者は熟考の上,履修計画並びに学習計画を立てる必要がある。

  • 個人の成績の位置づけを把握することができる。

(2)GPAの算定方法

 本学では,成績評価の基準における原成績(素点)に基づいて直接算定し,functional GPAを採用します。functional GPAによる算定式は,次のとおりです。

 GP(Grade Point) = ( 100点満点の[or に変換した]成績評点-55 ) /10

  (ただしGP<0.5はGP=0.0とします)

 GPA =(GP×当該科目の単位数)の総和/履修総単位数 ※小数点第3位以下切捨

<計算例>

科目名 単位数 成績評点 評語 GP
○○講義Ⅰ 1 60 (60-55)/10=0.5 
○○講義Ⅱ 2 100 (100-55)/10=4.5 
○○講義Ⅲ 2 79 (79-55)/10=2.4 
○○演習Ⅰ 1 98 (98-55)/10=4.3 
○○演習Ⅱ 2 59
○○実習Ⅰ 1 70 (70-55)/10=1.5 
○○実習Ⅱ 2 80 (80-55)/10=2.5 

 

 上記の場合のGPAは次のように算定されます。

 {(0.5×1)+(4.5×2)+(2.4×2)+(4.3×1)+(0×2)+(1.5×1)+(2.5×2)}/11

 =(0.5+9.0+4.8+4.3+0+1.5+5.0)/11=2.28

(3)不合格科目及び履修中止科目におけるGPA算定

  • 不合格科目:不合格(D評価)となった科目は,D評価としてGPA算定の基礎とします。
  • 履修中止科目:履修登録後に履修登録削除手続きをしなかった科目は,D評価としてGPA算定の基礎とします。

(4)再履修科目におけるGPA算定

  • 不合格科目の再履修:不合格(D評価)となった科目を再履修し,単位が与えられた場合,再履修後の評価をGPA算定の基礎とします。
  • 既修得済科目の再履修:既にA~Cの評価を得ている科目については,再履修を認めません。(GPA値の向上を目的とした再履修は認めません。)

(5)再受験科目におけるGPA算定

  • 再受験科目:再受験科目は,C評価としてGPA算定の基礎とし,素点は一律に60点とします。
  • GPA対象外科目:単位互換科目,他大学で取得した単位認定科目

(6)GPAの利用

 GPAは,学生の履修指導や成績分析資料として利用するほか,授業料減免や奨学金の学力基準を判定する資料等にも利用されます。

(7)成績証明書への記載

 平成25年度入学生から,成績証明書へGPAが記載されます。

2.CAP制

(1)CAP制導入の意義

 本学では,1単位当たりに必要な学修時間(45時間)を確保するために,履修科目登録単位数の上限を設定するCAP制を導入しています。履修登録にあたっては,卒業要件単位のみならず,十分な学修時間をも考慮し,適切な履修計画を立てる必要があります。

①履修単位数の上限

 年間55単位

 ※あくまでも上限を示すものであり,CAP制導入の意義をふまえ,特定の年次に過剰な履修登録を行うことのないよう十分注意して履修計画を立てる必要があります。